WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01572 |
ビタミンE |
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
蛍光法 | mg/dL 0.75~1.41 |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01572 |
ビタミンE |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓ 65 |
凍 |
蛍光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 0.75~1.41 |
3~9日 |
備考
- 本検査は「*21」へ再委託をいたします.
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号65:遮光容器(血清)
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: ビタミンA,B6,E,
ICG
参考文献
阿部皓一, 他: 栄養と食糧 28, 277, 1975.
検査項目解説
臨床的意義
抗酸化作用と生体膜安定化作用を持つ脂溶性ビタミンである。
ビタミンE(VE)は、脂溶性ビタミンでトコフェロールとも呼ばれ、α,β,γ,δの4つの同族体が存在する。
VEは、ひまわり油などの植物油に多く含まれており、成人の1日必要量は約5.0~7.0 μgである。
食物由来では主にα,γ-トコフェロールが胆汁酸とともに腸管から吸収され、カイロミクロンに溶け込む形で肝臓まで運ばれる。肝臓内ではα型のみがα-トコフェロール輸送タンパク質(α-TTP)によってVLDL(超低比重リポ蛋白)とともに優先的に血中へ放出される。α型が最も生理活性が高いといわれている。
VEの主な生理作用は2つある。1つは抗酸化作用である。VEは生体膜で発生した活性酸素のスカベンジャーとして働き、これを消去して、生体膜の障害を防ぐ。その結果、過酸化脂質の生成を防いでいる。VEのもう1つの作用は、生体膜安定化作用である。VEの構造上フィチル側鎖といわれる部分が、リノール酸やアラキドン酸などの二重結合の部分に入り込み、生体膜安定化に寄与するといわれている。この他VEは血管保護作用や抗血栓作用、ホルモン分泌作用がある。
高度の欠乏状態にあるときはさまざまな神経障害が出現するといわれている。
【高値を示す疾患】
脂質異常症,妊娠
【低値を示す疾患】
栄養失調,胆汁うっ滞
関連疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
Z33.1:妊娠 → Z30-Z39:妊娠による影響
E46.1:栄養失調 → E40-E46:栄養失調
K83.1.8:胆汁うっ滞 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.