WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00049

クロール
(Cl)chloride

3H020-0000-023-261

血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

電極法

mEq/L

98~108

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

項目
コード
検査項目

00049

クロール
(Cl)chloride

3H020-0000-023-261

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

 

 

 

01

 

 

4週

冷蔵

電極法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mEq/L

98~108

包括11

D007 1

生Ⅰ

1~2日

備考

検体

  • チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

基準

  • 尿中クロール(Cl)基準値
    3.5~14.9 g/day

参考

  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/ナトリウム及びクロール
  • 実施料:包括11
  • 診療報酬区分:D007 1
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「1」のナトリウム及びクロールについては、両方を測定した場合も、いずれか一方のみを測定した場合も、同一の所定点数により算定する。

チャート

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

大橋俊子, 他: 機器・試薬 11, 225, 1988.

検査項目解説

臨床的意義

酸塩基平衡異常の診断に有用な検査である。血中の代表的な陰イオンで陽イオンであるNaとともに測定し両者のバランスにより診断される。

 クロール(Cl)は、生体内に体重1 kg当たり約35 mEq存在する電解質成分の一種であり、血清中の陰イオンの約70 %を占めている。ナトリウム(Na)とともにNaClとして、大部分が細胞外液中に存在し、他の電解質との相互関係のもとに水分平衡、浸透圧の調節などに重要な役割を果たしている。

 通常、ClはNa濃度と並行して変動するが、酸塩基平衡の異常があるときには解離する。この場合、Anion gap[Na-(Cl+HCO3)]を算出し病態の鑑別を行う。健常者の値は14 mEq/L以下である。

 本検査は、酸塩基平衡異常の診断に有用な検査である。血中の代表的陰イオンでNaとともに測定し両者のバランスにより診断される。また、水代謝異常や電解質代謝異常の際にも有用な検査である。

 血清Clに日内変動や運動による影響はほとんどみられないが、食後は胃酸として分泌されるため若干低下する。

【高値を示す疾患】

高張性脱水症呼吸性アルカローシス尿細管性アシドーシス

【低値を示す疾患】

悪心および嘔吐

関連疾患

E86.2:高張性脱水症 E70-E90:代謝疾患
E87.3.4:呼吸性アルカローシス E70-E90:代謝疾患
N25.8.11:尿細管性アシドーシス N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
R11:悪心および嘔吐 R10-R19:消化器系・腹部の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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