WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01638 |
アルミニウム |
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 | μg/dL 0.9 以下 |
109 D007 29 生Ⅰ |
4~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01638 |
アルミニウム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
単独検体
遠心
|
指定容器
68 |
3週 冷蔵 |
原子吸光法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/dL 0.9 以下 |
109 D007 29 生Ⅰ |
4~5日 |
備考
検体
- 必ず指定容器で採取し、採取後は別の容器に移さず、専用検体としてご提出ください(同じ容器を用いる項目は同一検体でも可)。汎用項目も同時にご依頼の際は、金属分析用容器(容器番号68)と汎用容器(容器番号01)の2種類をご提出ください。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アルミニウム(Al)
- 実施料:109
- 診療報酬区分:D007 29
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
容器
容器番号68:金属分析用容器(血清)
- 採取量: 3mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: セレン,アルミニウム,
ニッケル,クロム
参考文献
Mazzeo-Farina, A. and Cerulli, N.: Clin. Chim. Acta. 147, 247, 1985.
検査項目解説
臨床的意義
人工透析患者の透析環境管理や、アルミニウム脳症の予防に実施される検査である。
アルミニウム(Al)は、環境に広く分布している金属であり、毒性や、皮膚や腸管からの吸収がきわめて低いと考えられていたため、医薬品として抗潰瘍薬や外用薬などによく用いられていた。しかし、Alの腸管からの吸収率が0.5~10 %と意外に高いことや、腎障害に伴う排泄不良により体内蓄積がみられることが判明してきている。現在までに透析脳症などの神経毒性、骨組織への毒性、貧血を伴う骨髄への毒性が知られている。
また、人工透析患者や、尿毒症の高リン血症治療のために、リンの吸収を抑制する目的でAlゲル剤の経口投与が行われてきた。しかし、透析液中のAl汚染によりアルツハイマー型認知症のような脳症を起こすことが知られており、その明確な関連性やメカニズムは明らかになっていない。
体内に取り込まれたAlは、尿中に比較するときわめて少ないが一部胆汁中にも排泄される。また、血中半減期はAlを静注の場合、約14時間といわれているが腎不全患者では排泄不良のためかなり延長し蓄積する。
血中Al測定は、これらの病態との関連を追跡する上で重要性が高い検査である。
【高値を示す疾患】
腎不全,腎障害,危険因子への職業的曝露
関連疾患
Z57:危険因子への職業的曝露 → Z55-Z65:危険因子への曝露
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.