WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01585 |
フェニトインphenytoin3L185-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 成人・小児 10~20 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01585 |
フェニトインphenytoin3L185-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 成人・小児 10~20 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:ヒダントール、アレビアチン
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Henderson, D. R. et al.: Clin. Chem. 32, 1637, 1986.
検査項目解説
臨床的意義
ヒダントイン系の代表的な抗てんかん剤であり、血中濃度測定で歯肉増殖などの副作用の予防が可能である。
1.作用
フェニトインは、ヒダントイン系の抗てんかん剤である。1940年に発売開始された古い薬剤であるが、投与量と血中濃度が相関せず現在ではあまり使われていない。
シナプスのpost-tetanic potentiation(PTP)を抑制するが、抗てんかん作用はけいれん閾値上昇によるものではない。大発作に有効な抗けいれん作用を持ち、小発作には無効であるが、時には発作頻度を増加させることがあるといわれている。
経口投与した場合、錠剤では1~6時間後に最高濃度になるが、散剤では投与量の増加に伴い吸収率が減少し、最高濃度に達する時間も4~10時間と延長する。125 mgまたは250 mg単回静注後の血中半減期は、約10時間といわれている。ヒトではそのほとんどが代謝され、未変化体は尿中に1 %以下しか検出されない。また、吸収速度は個人差が大きい。
2.禁忌
ヒダントイン系化合物に対して過敏症の既往歴のある患者には投与を行わず、また、洞性頻脈、高度の刺激伝達障害のある患者には注射での投与は行わない。
3.採血時期
経口:次回投与直前(トラフ)。
静注:次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
てんかん
【副作用】
単球性白血病,溶血性貧血,再生不良性貧血,無顆粒球症,心停止,心室細動,呼吸停止
関連疾患
G40.9.2:てんかん → G40-G47:挿間性・発作性疾患
C93.9.1:単球性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
D70.17:無顆粒球症 → D70-D77:その他の血液疾患
I46.9.1:心停止 → I30-I52:その他の心疾患
I49.0.4:心室細動 → I30-I52:その他の心疾患
R09.2.2:呼吸停止 → R00-R09:循環器系・呼吸器系の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.