WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01588 |
バルプロ酸sodium valproate3L195-0000-023-024 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 50~100 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01588 |
バルプロ酸sodium valproate3L195-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 50~100 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:デパケン、バレリン、セレニカR
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Henderson, D. R. et al.: Clin. Chem. 32, 1637, 1986.
検査項目解説
臨床的意義
頻繁に用いられる抗てんかん剤の一種であり、他の薬剤との併用には注意が必要である。
1.作用
バルプロ酸は最も良く用いられる抗けいれん剤の一種で、ナトリウム塩として市販されており、さまざまなてんかん発作に有効である。1974年に発売された適応範囲の広い薬剤である。血中からの消失半減期が比較的短く、また、併用薬や剤型などの要因によっても血中濃度が変化するため、血中濃度のモニタリング(TDM)が行われる。さらに、患者のコンプライアンス(薬剤をきちんと服用しているか)を知る目的でもTDMが行われる。
空腹時に投与した場合、血中濃度はシロップ剤で0.5~1時間、錠剤や顆粒剤では1~2時間でピークに達する。投与量の約40 %がグルクロン酸抱合体として排泄され、未変化体として排泄されるのは3 %程度に過ぎない。
フェノバルビタールやフェニトイン、プリミドンなどを併用するとバルプロ酸の代謝が促進されるために血中濃度が低下する場合がある。また、カルバペネム系抗生物質とは併用禁忌となっている。なお、薬剤併用によりバルビツール酸剤の血中濃度を上昇させ、薬理作用を増強させる働きがあるので注意が必要である。
2.禁忌
重篤な肝障害のある患者、本剤投与中はカルバペネム系抗生物質を併用しないこと、尿素サイクル異常症の患者には投与しない。
3.採血時期
次回投与直前(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
てんかん
【副作用】
悪心および嘔吐,食欲不振
関連疾患
G40.9.2:てんかん → G40-G47:挿間性・発作性疾患
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R63.0.1:食欲不振 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.