WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04687 |
アルプラゾラム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04687 |
アルプラゾラム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:コンスタン、ソラナックス
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
心身症に広く用いられるベンゾジアゼピン系のマイナートランキライザーである。相互に血中濃度の変化が起こるので併用薬剤には注意が必要である。腎障害では排泄が遅延する恐れがある。
1.作用
アルプラゾラムは、ベンゾジアゼピン系のマイナートランキライザーである。心身症に比較的よく用いられる抗不安剤で、その作用はジアゼパムなどの他のベンゾジアゼピン系薬剤と類似している。投与開始後、およそ1週間で効果が発現し、葛藤行動緩和作用や馴化作用がみられる。鎮静作用の機序は、視床下部ならびに扁桃核を含む大脳辺縁系への抑制作用によると考えられている。
健康成人に0.4 mg経口投与したところ、約2時間後に血中濃度のピークに達し、血中半減期は約14時間であったという。
主な副作用として、眠気、ふらつき、易疲労感、連用による依存性、急激な減薬や中止による痙攣発作や譫妄などの禁断症状、統合失調症などの精神障害者に刺激興奮、錯乱など、呼吸器疾患患者における呼吸抑制、アナフィラキシー様症状などの報告がある。
なお、HIVプロテアーゼ阻害剤であるインジナビルやリトナビルなどとの併用で、アルプラゾラムの血中濃度は上昇する。その機序は肝臓の薬物代謝酵CYP3A4に対する競合的阻害作用によるものと考えられている。
2.禁忌
本剤に対して過敏症の既往歴のある患者、急性狭隅角緑内障のある患者、重症筋無力症の患者、HIVプロテアーゼ阻害剤(インジナビルなど)を投与中の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
心身症,睡眠障害
【副作用】
傾眠,倦怠感
関連疾患
F45.9.3:心身症 → F40-F48:神経症性障害
G47.9.1:睡眠障害 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R53.5:倦怠感 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.