WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26889 |
ゾルピデム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26889 |
ゾルピデム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:マイスリー
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Victorri-Vigneau, C. et al.: Eur. J. Clin. Pharmacol. 69, (11), 1965, 2013.
Uchiumi, M. et al.: 日本神経精神薬理学雑誌 20, (3), 123, 2000.
検査項目解説
臨床的意義
非ベンゾジアゼピン系構造を持ち、半減期が短い短期作用型の精神・神経系用薬である。肝機能の低下により作用が強くあらわれる恐れがある。
1.作用
ゾルピデム((C19H21N3O)2・C4H6O6)は、非ベンゾジアゼピン系の睡眠剤である。統合失調症や双極性障害に伴う不眠症を除いた睡眠障害などの改善に用いられる。非ベンゾジアゼピン系は睡眠のみに選択的に作用する薬剤であり、ベンゾジアゼピン系薬剤の作用である筋弛緩作用や抗不安作用などが弱いと考えられている。
主な作用機序として、中枢神経系の代表的な抑制性伝達物質であるγ-アミノ酪酸(GABA)の受容体と複合しているベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABA受容体のクロライドチャネルの開口作用を増強することで興奮を抑制する。ベンゾジアゼピン受容体には催眠作用に関わるω1受容体と、抗不安作用、筋弛緩作用に関わるω2受容体があり、ゾルピデムはω1受容体のみに作用する。
健康成人男性に2.5~10 mg経口投与すると、約30分~1時間で最高血中濃度に達する。半減期は約2時間である。本剤は肝臓で代謝されるため、重篤な肝障害のある患者に対する投与は、肝機能の低下により作用が強くあらわれる恐れがあり、禁忌とされている。
2.禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、重篤な肝障害のある患者、重症筋無力症の患者、急性閉塞隅角緑内障の患者への投与は禁忌とされている。
【主に用いられる疾患】
睡眠障害
【副作用】
発疹,傾眠,頭痛
関連疾患
G47.9.1:睡眠障害 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
R21.6:発疹 → R20-R23:皮膚・皮下組織の症状
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R51.16:頭痛 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.