WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26783 |
モルヒネmorphine3L700-0000-023-205 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
5~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26783 |
モルヒネmorphine3L700-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
5~11日 |
備考
項目
- モルヒネおよび代謝物であるモルヒネ-3-グルクロニド(M3G)、モルヒネ-6-グルクロニド(M6G)の各定量値をご報告します。
参考
- 主な商品名:オプソ、パシーフ
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
久保田敬乃, 他: 炎症と免疫 24, (2), 135, 2016.
住谷昌彦: クリニックマガジン 43, (3), 15, 2016.
日本緩和医療学会: がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン 2014年版.
検査項目解説
臨床的意義
がん疼痛、咳発作、下痢症状の改善に使用される代表的なオピオイド鎮痛剤である。連用により耐性や依存性があらわれる。
1.作用
モルヒネ(C17H19NO3・HCl・3H2O)は、医療用のオピオイド鎮痛剤であり、その作用は強いため、強オピオイドとして中等度から高度の疼痛に用いられる。経口や静脈内、直腸内、皮下、硬膜外、クモ膜下腔内への投与が可能な薬剤である。
主な作用機序として、μ,κ,δの3種類あるとされるオピオイド受容体のうち、μオピオイド受容体に作用することで、痛覚情報伝導経路の興奮が抑制され、鎮痛作用を示す。本剤はμオピオイド受容体に対する選択性が比較的高いが、κオピオイド受容体を介して作用が発現することも知られている。また、延髄咳中枢の抑制による鎮咳作用、延髄の化学受容器引金帯(CTZ)に存在するD2受容体への作用による催吐作用、μオピオイド受容体刺激による止瀉作用などを有する。
本剤の経口投与では、速放性で約0.5~1.3時間、徐放性では約1.9~7.3時間で最高血中濃度に達する。半減期は約2時間である。
2.禁忌
重篤な呼吸抑制のある患者、気管支喘息発作中の患者、慢性肺疾患に続発する心不全の患者、痙れん状態にある患者、急性アルコール中毒の患者、本剤の成分およびアヘンアルカロイドに対し過敏症の患者、出血性大腸炎の患者、ナルメフェンを投与中または投与中止後1週間以内の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
疼痛
【副作用】
不整脈,悪心および嘔吐,傾眠
関連疾患
R52.9.8:疼痛 → R50-R69:全身症状・徴候
I49.9.2:不整脈 → I30-I52:その他の心疾患
R11:悪心および嘔吐 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
R40.0:傾眠 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.