WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26984 |
ホモバニリン酸 〈クレアチニン補正〉 |
|
25 |
冷蔵 |
LC-MS/MS | μg/mg・Cr 1.6~5.5 |
69 D008 3 生Ⅱ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
26984 |
ホモバニリン酸 〈クレアチニン補正〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mg・Cr 1.6~5.5 |
69 D008 3 生Ⅱ |
3~4日 |
備考
基準
- チャート参照:正常児参考基準値
報告
- ホモバニリン酸濃度(mg/L)およびクレアチニン値(mg/dL)もご報告します。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/ホモバニリン酸(HVA)
- 実施料:69
- 診療報酬区分:D008 3
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
チャート
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
検査項目解説
臨床的意義
ドーパミンの最終代謝産物である。カテコールアミンの分泌状態を反映する検査である。
ホモバニリン酸(HVA)は、ドーパミンとその前駆物質であるドーパの最終代謝産物である。尿中HVAは、第一義的にはドーパミン作動神経や副腎などで産生される内因性ドーパミンの量を反映する指標であるといえる。
一方、ドーパはカテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリンなど)およびメラニンの前駆物質である。したがって、カテコールアミンの代謝産物バニルマンデル酸(VMA)と同時に測定することが、カテコールアミン過剰状態をもれなく把握する上で有用である。
HVAはドーパを多く含む食物の摂取やストレスで上昇し、適切な条件下で蓄尿(遮光下で塩酸蓄尿)が行われなければ、分解されて見かけ上低値を示す。一般に尿中HVAは、これらの過剰産生をもたらす病態である神経芽細胞腫、褐色細胞腫、交感神経節細胞腫などで増加する。また、メラニンの前駆体、ドーパが増加する悪性黒色腫でも尿中排泄量が増加する。
逆にアルツハイマー病やパーキンソン症候群など、中枢神経系でドーパミン作動性神経の活動が抑制される疾患では、尿中排泄量が低下する。
【高値を示す疾患】
悪性黒色腫,神経芽腫,褐色細胞腫
【低値を示す疾患】
パーキンソン症候群,ダウン<Down>症候群
備考
- チャート参照:カテコールアミンの代謝経路
関連疾患
C43.9.2:悪性黒色腫 → C43-C44:皮膚腫瘍
C74.9.2:神経芽腫 → C73-C75:甲状腺・内分泌腺腫瘍
D35.0.2:褐色細胞腫 → D10-D36:良性腫瘍
Q90:ダウン<Down>症候群 → Q90-Q99:先天性疾患
G20.1:パーキンソン症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.