WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26988 |
5-ハイドロキシインドール酢酸 〈尿〉 |
|
25 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS | mg/day 0.6~4.1 |
95 D008 5 生Ⅱ |
3~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26988 |
5-ハイドロキシインドール酢酸 〈尿〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
4週 冷蔵 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/day 0.6~4.1 |
95 D008 5 生Ⅱ |
3~4日 |
備考
検体
- 「6mol/L塩酸(6N)約20mL(蓄尿1リットル当たり)」または「酸性ユリメジャー・T(関東化学株式会社製)」を加え冷所に蓄尿し、よく混和後、尿量測定の上、所定量をご提出ください(左記はいずれも市販品です。貴施設にてあらかじめご購入ください)。
報告
- 5-HIAA濃度(mg/L)もご報告します。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/5-ハイドロキシインドール酢酸(5-HIAA)
- 実施料:95
- 診療報酬区分:D008 5
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
参考文献
Rosano, T. G. et al.: Clin. Chem. 28, 207, 1982.
検査項目解説
臨床的意義
神経伝達物質であるセロトニンの代謝物を測定する検査である。偏頭痛やカルチノイド症候群の診断に用いられる。
5-ハイドロキシインドール酢酸(5-HIAA)は、神経伝達物質であるセロトニン(5-ハイドロキシトリプタミン:5-HT)が、モノアミンオキシダーゼ(MAO)により代謝された物質である。セロトニンは中枢神経系の情動、知覚、自律機能に関与する一方、末梢組織では血管平滑筋の収縮、血小板凝集、消化管の機能調節などの多様な生理活性を持っており、偏頭痛やカルチノイド症候群で増加が認められる。
セロトニンの90 %以上は末梢臓器(腸管の腸クロム親和性細胞や血小板)に由来し、中枢神経におけるセロトニンは1~2 %にすぎない。さらに、5-HIAAやセロトニンは血液脳関門(BBB)を通過しないため、血液や尿中に出るもののほとんどが末梢由来である。したがって、血中、尿中のセロトニンや5-HIAAを測定することにより、消化管のセロトニン産生腫瘍であるカルチノイド症候群の診断が可能である。
【高値を示す疾患】
カルチノイド症候群,片頭痛,ダンピング症候群
【低値を示す疾患】
パーキンソン症候群
備考
- チャート参照:セロトニンと関連物質の代謝経路
関連疾患
E34.0.1:カルチノイド症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
G43.9.1:片頭痛 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
K91.1.1:ダンピング症候群 → K90-K93:その他の消化器系疾患
G20.1:パーキンソン症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.