WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03922 |
ヒト心房性Na利尿ペプチド |
溶血不可
冷遠
|
08 ↓
02 |
12週 凍 |
FEIA | pg/mL 43.0 以下 |
包括221 D008 46 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
03922 |
ヒト心房性Na利尿ペプチド |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
冷遠
|
08 ↓
02 |
12週 凍 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 43.0 以下 |
包括221 D008 46 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体に溶血が認められた場合は低値となる可能性があるため使用を避けてください。
- 長時間全血のままの放置は避けてください。EDTA採血の場合は、直ちに分離の上、凍結保存してください。
容器
- 専用容器(EDTA・アプロチニン入り)はあらかじめご依頼ください。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/心房性Na利尿ペプチド(ANP)
- 実施料:包括221
- 診療報酬区分:D008 46
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「hANP」、「BNP」、「NT-proBNP」のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から1週間以内に併せて実施した場合は、主たる1項目のみ算定できます。
容器
容器番号08:アプロチニン容器
- 採取量: 2mL・3mL
- 添加剤:
EDTA-2Na,
アプロチニン - 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: hANP
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
積田智佳, 他: 検査機器・試薬 36, (5), 699, 2013.
検査項目解説
臨床的意義
主に心房で合成、貯蔵され血中に分泌されるホルモンである。各種心疾患および腎疾患で重症度に平行して高値となる。
心房性Na利尿ポリペプチド(ANP)は、主に心房で合成、貯蔵され血中に分泌されるホルモンである。Na利尿、血管拡張、レニン・アルドステロン分泌抑制、循環血漿量減少など多彩な生理作用を介して生体の体液バランスならびに血圧調節に関与すると考えられている。その分泌は心房圧による心房筋の伸展により刺激されることから、ANPが高値を呈する場合、心房負荷や循環血漿量増加を来す病態の存在が示唆される。
血漿ANP濃度は、各種心疾患および腎疾患で重症度に平行して高値を示す。実際、心不全患者の心内圧とANP濃度はきわめてよく相関することが知られている。また、慢性腎不全患者における透析実施に伴うANP濃度の低下は除水量を反映し、至適体重(dry weight)の設定に際してひとつの指標となる。
【高値を示す疾患】
うっ血性心不全,急性心不全,慢性心不全,腎不全,腎障害,原発性アルドステロン症,心筋梗塞,心房細動
【低値を示す疾患】
尿崩症
関連疾患
E26.0:原発性アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
I21.9.7:心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
I48.9.6:心房細動 → I30-I52:その他の心疾患
I50.0.1:うっ血性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.1:急性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.4:慢性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E23.2.9:尿崩症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.