WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
05209 |
脳性Na利尿ペプチド |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLIA | pg/mL 18.4 以下 |
包括130 D008 18 生Ⅱ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
05209 |
脳性Na利尿ペプチド |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
pg/mL 18.4 以下 |
包括130 D008 18 生Ⅱ |
2~3日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
参考
- チャート参照:透析管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/脳性Na利尿ペプチド(BNP)
- 実施料:包括130
- 診療報酬区分:D008 18
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
心不全の診断または病態把握のために実施した場合に、月1回に限り算定できます。
「BNP」、「NT-proBNP」、「hANP」のうち2項目以上をいずれかの検査を行った日から1週間以内に併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定できます。
「BNP」、「NT-proBNP」、「hANP」のうち2項目以上を実施した場合は、診療報酬明細書の摘要欄に各々の検査の実施日を記載してください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: レニン,
サイクリックAMP,
遺伝子検査
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
心臓の心室より分泌されるホルモンを測定する検査である。慢性心不全、および急性の心疾患の病態把握や予後の推定に有用である。
脳性Na利尿ポリペプチド(BNP)は、当初、豚の脳由来のNa利尿因子として発見されたことからこの名がある。しかしながらその後、BNPは脳よりも主に心臓から分泌され、心房性Na利尿ポリペプチド(ANP)とともに体液や血圧の調節に重要な役割を担うことが明らかになった。ここでANPが主に心房から分泌されるのに対して、BNPは主に心室から分泌されることから、両者は互いに異なる分泌機序を有すると考えられる。
実際、血漿BNP濃度は慢性心不全の重症度に従って上昇するが、その変化はANPに比べてより著明である。
急性の心疾患、特に急性心筋梗塞における血漿BNP濃度については、その経時的変化に一峰性を示す例と二峰性を示す例とがあり、心機能の低下は後者でより著明であったとの報告がある。
血漿BNP濃度の経時的測定は、心機能評価に有用である。
【高値を示す疾患】
うっ血性心不全,急性心不全,慢性心不全,本態性高血圧症,急性心筋梗塞,腎不全,腎障害
関連疾患
I10.13:本態性高血圧症 → I10-I15:高血圧性疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
I50.0.1:うっ血性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.1:急性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
I50.9.4:慢性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.