WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01123 |
サイクリックAMP 〈尿〉 |
|
25 |
12週 凍 |
RIA(DCC法) | μmol/day 3.3~6.1 |
包括165 D008 32 生Ⅱ |
4~10日 |
項目 コード |
検査項目 |
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01123 |
サイクリックAMP 〈尿〉 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
25 |
12週 凍 |
RIA(DCC法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μmol/day 3.3~6.1 |
包括165 D008 32 生Ⅱ |
4~10日 |
備考
検体
- 蓄尿時はトルエン1~2mLを加え、冷所に蓄尿し、よく混和し所定量をご提出ください。
- 塩酸蓄尿も検査可。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/サイクリックAMP(cAMP)
- 実施料:包括165
- 診療報酬区分:D008 32
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
容器
容器番号25:尿一般容器
- 容量: 10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 尿一般検査
検査項目解説
臨床的意義
細胞内で生成される情報伝達物質を測定する検査である。生理活性物質としてさまざまな作用を持つ。
サイクリックAMP(環状アデノシン3',5'-リン酸:c-AMP)は、特異的レセプターへの結合を介して発現する各種ホルモンや神経伝達物質の生理作用のsecond messengerとして重要な役割を果たす物質である。エピネフリンやグルカゴンの血糖上昇作用を仲介する物質として発見された。動植物の組織や細菌に広く存在し、各種の代謝調節、細胞分化・増殖などにも関与することが知られている。
細胞内で増加したc-AMPの一部は血中に流出し、肝臓における異化あるいは尿への排泄を経て消失する。尿中c-AMPの約60 %が血漿に、40 %が腎臓に由来する。
c-AMPは全身の臓器、組織に分布しており、種々の疾患で異常値の報告があるが、臨床的に有用性を認められているのは負荷試験における測定である。
副甲状腺機能低下症の病型分類におけるEllsworth-Howard試験は、外因性にPTHを投与後の尿中c-AMPを定量する。また、肝予備能検査としてグルカゴン負荷10分後の血漿c-AMP値が利用される。通常、グルカゴンを投与すると血漿c-AMP値は増加するが、劇症肝炎や非代償性肝硬変においては反応が著明に低下する。
【高値を示す疾患】
- [血漿中]
- 急性心筋梗塞,肝硬変症,腎不全,腎障害
- [尿中]
- 甲状腺機能亢進症,副甲状腺機能亢進症
【低値を示す疾患】
- [尿中]
- 甲状腺機能低下症,副甲状腺機能低下症
関連疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E21.3.2:副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E20.9.1:副甲状腺機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.