WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

27690

FGF23fibroblast growth factor 23

4Z323-0000-023-052

血液
2

遠心

 

血清
0.5

01

 

02

 

 

30日

CLEIA

pg/mL

30 未満

788

D007 65

生Ⅰ

3~5日

項目
コード
検査項目

27690

FGF23fibroblast growth factor 23

4Z323-0000-023-052

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.5

01

 

02

 

 

30日

CLEIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pg/mL

30 未満

788

D007 65

生Ⅰ

3~5日

備考

項目

  • ビオチンの影響については、ご利用の手引き「14.検査材料に関するご参考情報」のページをご参照ください。

検体

  • 抗ヒト型FGF23抗体治療薬投与後は、測定値に大きく影響します。
  • 急速凝固採血管による採血は、低下傾向となりますので避けてください。

基準

  • 健常者参考値:19.9~52.9 pg/mL

参考

  • 低リン血症を示すくる病・骨軟化症において、測定値が30pg/mL以上の場合はFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症が疑われます。(くる病・骨軟化症の診断マニュアルより)

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/FGF23
  • 実施料:788
  • 診療報酬区分:D007 65
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

厚生労働省通知原文「注釈」

■ FGF23「65」のFGF23は、CLEIA法により、FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断時又は治療効果判定時に測定した場合に限り算定できる。ただし、診断時においては1回を限度とし、その後は腫瘍性骨軟化症の場合には腫瘍摘出後に1回、薬剤性の場合には被疑薬中止後に1回を限度として算定する。

FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断時または治療効果判定時に測定した場合に限り、算定できます。ただし、診断時においては1回に限り、その後は腫瘍性骨軟化症の場合には腫瘍摘出後に1回、薬剤性の場合には被疑薬中止後に1回を限度として算定できます。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

古家美菜絵: 整形・災害外科 60, (13), 1599, 2017.

検査項目解説

臨床的意義

主に骨細胞から分泌される血中リン濃度調節に中心的役割を果たすペプチドホルモンである。

 FGF23は、腎近位尿細管でのリンの再吸収抑制および活性型ビタミンDの産生抑制に関与し、血清リン濃度を低下させるだけでなく、副甲状腺における副甲状腺ホルモン(PTH)の産生や分泌を抑制することも明らかになっている。

 FGF23の低下は家族性高リン血症性腫瘍状石灰化症の原因となり、遺伝子異常(XLH)や腫瘍(TIO)を伴うくる病・骨軟化症の患者において、血中FGF23濃度が健常者に比較して有意に高値であること、低リン血症やくる病・骨軟化症の病因鑑別においてFGF23測定が有用であることが報告されている。

 本検査は、2019年10月よりFGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の診断時、または腫瘍性または薬剤性骨軟化症の場合の治療効果判定を対象として、実施料が適用された検査である。

【高値を示す疾患】

FGF23関連低リン血症性くる病骨軟化症

関連疾患

M83.9.1:骨軟化症 M80-M85:骨の密度・構造の疾患
E83.3.1:FGF23関連低リン血症性くる病 E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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