WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04144 |
Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
RIA(二抗体法) | ng/mL 5.5 未満 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
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04144 |
Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
RIA(二抗体法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 5.5 未満 |
2~4日 |
備考
診療報酬
「悪性腫瘍特異物質治療管理料」としてのみ保険請求が認められます。
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
清原 剛, 他: ホルモンと臨床 42, 1189, 1994.
検査項目解説
臨床的意義
骨基質の分解産物で骨吸収量を反映する指標である。がんの骨転移の有無や治療効果の判定に有用である。
Ⅰ型コラーゲン-C-テロペプチド(ⅠCTP)は、骨基質の主要構成タンパク質であるⅠ型コラーゲンの分解産物である。
骨のⅠ型コラーゲン分子間は両端のテロペプチド領域を中心に、ピリジノリンあるいはデオキシピリジノリンと呼ばれる物質を介して安定な架橋構造を形成している。
骨吸収により分解生成し、血中に放出されるⅠ型コラーゲンの架橋構造部分を含めたⅠ型コラーゲンのC-末端側ペプチド断片がⅠCTPである。したがって、血中ⅠCTP濃度は骨組織における骨吸収量を反映する指標と考えられる。
骨吸収状態の評価は、特に骨量減少を来す種々の代謝性骨疾患の病態把握に重要である。実際、副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、胃切除例、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症などの疾患に血中ⅠCTPの上昇が報告されている。ただし、血中ⅠCTP値は腎機能の影響を受けGFR<50 mL/minで高値化するため、判定に注意を要する。
また、前立腺癌をはじめとする悪性腫瘍患者の血中ⅠCTP濃度は、骨転移を有する症例で高頻度に異常高値を示すことが知られており、骨転移の有無や治療効果の判定に有用である。
なお、血中ⅠCTP値に著明な年齢差・性差は認められず、同じⅠ型コラーゲンのN-末端側代謝産物であるⅠ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)が骨吸収亢進を呈する閉経後女性で高値となる点と異なる。したがって、骨粗鬆症の生化学的マーカーには適さず、保険点数も悪性腫瘍治療管理料のみ適用される。
【高値を示す疾患】
骨転移癌,甲状腺機能亢進症,副甲状腺機能亢進症,慢性腎不全,腎障害
関連疾患
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E21.3.2:副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
N18.9.3:慢性腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C79.5.11:骨転移癌 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.