WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

00316

マイコプラズマ抗体 《CF》Mycoplasma pneumoniae antibody

5E106-0000-023-141

5E106-0000-041-141

血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

髄液
0.4

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

CF

血清 4
髄液 原液
(最低希釈倍率)

32

D012 4

免疫

3~5日

項目
コード
検査項目

00316

マイコプラズマ抗体 《CF》Mycoplasma pneumoniae antibody

5E106-0000-023-141

5E106-0000-041-141

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1

遠心

 

血清
0.3

または

 

髄液
0.4

 

 

 

01

 

 

02

 

 

4週

冷蔵

 

4週

冷蔵

CF
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

血清 4
髄液 原液
(最低希釈倍率)

32

D012 4

免疫

3~5日

備考

参考

  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:感染症免疫学的検査/マイコプラズマ抗体半定量
  • 実施料:32
  • 診療報酬区分:D012 4
  • 判断料区分:免疫学的検査

厚生労働省通知原文「注釈」

■ 「4」のマイコプラズマ抗体定性、マイコプラズマ抗体半定量、「27」のマイコプラズマ抗原定性(免疫クロマト法)又は「36」のマイコプラズマ抗原定性(FA法)を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

富山哲雄: 臨床検査 19, 1240, 1975.

検査項目解説

臨床的意義

肺炎マイコプラズマ感染症を診断する抗体検査である。PA法はCF法より変動幅が大きい。

 マイコプラズマは、無細胞培地で培養可能な最も小さい微生物であり、細胞壁を欠くためペニシリンなど細胞壁合成阻害剤が無効な原核生物である。

 ヒトに病原性を持ち、急性呼吸器感染症の起因菌となるものは肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)と呼ばれる。

 マイコプラズマの分離同定には長い時間と手間がかかるので、血清学的方法での抗体検査が行われる。主にCF法とPA法が行われ、CF法での抗体価は感染後1週間程度で上昇しはじめ、1カ月程度でピークに達した後、徐々に低下する。また、PA法でも感染後1週間程度で上昇し、2~6週間程度でピークに達するが、主にIgMが測定されるため、CF法に比較して急速に低下する。そのため一般には急性期を捉えやすいPA法の方がよく検査される。

 また、肺炎マイコプラズマ感染症で産生される抗体は、Ii式血液型の糖鎖、特に成人赤血球にみられるI抗原に特異性を示すものが多い。このため寒冷凝集反応が陽性になり、PA法の補助診断に用いられる。通常1週間程度で抗体価は上昇し、2週間程度でピークに達し以後徐々に低下する。

 診断に確実を期す場合は、急性期と2~3週間後のペア血清で4倍以上の抗体価上昇を証明する。

 一般的にCF法はIgGクラスの抗体、PA法はIgMクラスの抗体を測定するため、両抗体価は必ずしもオーバーラップするとは限らない。正確な病態把握には両方行うのが望ましいとされる。

【高値を示す疾患】

マイコプラズマ感染症マイコプラズマ肺炎マイコプラズマ気管支炎

関連疾患

A49.3.1:マイコプラズマ感染症 A30-A49:細菌性疾患
J15.7.1:マイコプラズマ肺炎 J09-J18:インフルエンザ・肺炎
J20.0.1:マイコプラズマ気管支炎 J20-J22:その他の急性下気道感染症
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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