WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
03855 |
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰmyosin light chainⅠ5C092-0000-023-023 |
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
EIA | ng/mL 2.5 以下 |
184 D007 48 生Ⅰ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
03855 |
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰmyosin light chainⅠ5C092-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
12週 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 2.5 以下 |
184 D007 48 生Ⅰ |
2~5日 |
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/心室筋ミオシン軽鎖Ⅰ
- 実施料:184
- 診療報酬区分:D007 48
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
同一の患者で同一日に2回以上検査を行った場合は、1回のみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
宮崎修一, 他: 医学と薬学 52, 443, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
心筋の収縮に働く心筋細胞の構造タンパク質である。心筋梗塞の病態把握に有用である。発症後3時間から1週間程度高値を示す。
ミオシンは、筋原線維を構成するタンパク質である。CKやミオグロビンのように心筋や骨格筋に含まれ、これらの筋肉の障害や壊死により血中濃度が上昇する。
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰは心筋由来であり、分子量が小さいため細胞内から容易に血中に逸脱し、心筋細胞の破壊や壊死などの崩壊過程を的確に反映する。
心室筋ミオシン軽鎖Ⅰは、心筋梗塞の発作後3~6時間で上昇しはじめ、3~5日後でピークに達し、1週間程度高値を持続する。このため、CK-MBが正常化した後も高値をとることから、心筋梗塞の診断の一助となる。また、血中半減期は約4.5時間と短いため、高値を持続している場合には、心筋細胞からの逸脱が継続していることが想定され、病態の進行度を把握するのに有用である。さらに、急性心筋梗塞の患者において心室筋ミオシン軽鎖Ⅰの値は、梗塞の量を反映し左室駆出率や心係数とよく相関する。また、冠動脈血栓溶解療法後の梗塞量も正確に反映するといわれている。
しかし現在の測定系では、骨格筋ミオシン軽鎖と10 %程度の交差反応がみられるため、筋ジストロフィーや悪性高熱症など、多量の骨格筋の壊死を来す疾患や腎不全などの尿中排泄不良を招くような疾患では高値になることがある。
一般に、心筋梗塞でピーク値が30 ng/mL以上の場合は予後が不良とされる。
【高値を示す疾患】
急性心筋梗塞,心筋炎,筋ジストロフィー,多発性筋炎,皮膚筋炎,腎不全,腎障害
関連疾患
G71.0.16:筋ジストロフィー → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
I51.4.2:心筋炎 → I30-I52:その他の心疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.