WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20133 |
IgGサブクラスIgG4IgG45A058-0000-023-062 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | mg/dL 11~121 |
377 D014 41 免疫 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
20133 |
IgGサブクラスIgG4IgG45A058-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 11~121 |
377 D014 41 免疫 |
2~3日 |
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/IgG4
- 実施料:377
- 診療報酬区分:D014 41
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
Usami, Y. et al.: Clin. Chim. Acta., 2019, 10.1016/j.cca.2019.10.032.
松木友里, 他: 医学と薬学 75, (7), 849, 2018, DOI:10.1016/j.cca.2019.10.032.
検査項目解説
臨床的意義
自己免疫性膵炎で著増が認められるIgGのサブクラスを測定する検査である。IgG4関連疾患として他疾患との関連も示唆されている。
IgGは、分子量146,000の糖タンパクで、液性免疫の主体を成す免疫グロブリンである。免疫グロブリンの中でIgGは最も量が多く、化学的性状や生物学的機能が異なるIgG1,2,3,4の4種のサブクラスで構成されている。このうちIgG4は同サブクラスの中で最も少なく、血清中のIgG総濃度の3~4 %程度を占めるに過ぎない。
免疫異常で膵臓が障害される自己免疫性膵炎では、高γグロブリン血症や高IgG血症が認められることが知られていた。2001年、Hamanoらにより、硬化性膵炎症例の多くで、高IgG4血症が報告された。これを契機にIgG4関連疾患という疾患概念が新たに誕生し、IgG4関連腎臓病やIgG4関連硬化性胆管炎、IgG4関連甲状腺疾患など、さまざまな疾患単位が提案されている。
特に本邦では、自己免疫性膵炎患者の多くがIgG4関連硬化性膵炎の病像を呈するといわれ、その判定基準が厚生労働省研究班/日本膵臓学会の「自己免疫性膵炎臨床診断基準2018」にも収載されている。自己免疫性膵炎の画像所見は、ときに膵癌との鑑別が困難な場合があるため、IgG4の測定は有効な情報を得られると考えられる。
また、間質性肺炎、動脈周囲炎など全身性疾患においても、血清中IgG4濃度との関連が注目されている。
【高値を示す疾患】
IgG4関連ミクリッツ病,ミクリッツ症候群,自己免疫性膵炎,シェーグレン症候群
関連疾患
M35.0.1:シェーグレン症候群 → M30-M36:全身性結合組織疾患
K11.8.1:IgG4関連ミクリッツ病 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K11.8.2:ミクリッツ症候群 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K86.1.5:自己免疫性膵炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.