WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
20112 |
IgGサブクラス分画IgG subclasses5A050-0000-023-062 |
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法)およびTIA | mg/dL IgG1 351~962 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
20112 |
IgGサブクラス分画IgG subclasses5A050-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
2週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法)およびTIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL IgG1 351~962 |
2~5日 |
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
川 茂幸, 他: 医学と薬学 74, (4), 463, 2017.
検査項目解説
臨床的意義
免疫グロブリンで最も量が多いIgGのサブクラス4種を個別に定量する検査である。易感染性の小児や、IgG4関連疾患患者での測定が有効である。
IgGは、分子量146,000の糖タンパクで、液性免疫の主体を成す免疫グロブリンである。IgG,A,M,D,Eの5種類の免疫グロブリンのうち、最も濃度が高い。唯一、胎盤通過性を持つため、母体から胎盤を介して胎児に移行し、成人に近い血中濃度で病原体から新生児を守る役割を果たす。その後は徐々に濃度が低下し、生後3~4カ月で最も低くなるが、5~10歳でほぼ成人並みの濃度となる。
IgGタンパク質は4つのサブユニット、1対のH鎖(heavy chain)と1対のL鎖(light chain)で構成されている。このうちH鎖の定常領域遺伝子群(γ1~4)の違いにより、IgGは4種類のサブクラスに分類される。血中濃度は、IgG1>IgG2>IgG3≧IgG4の順で高い。細胞外毒素などタンパク質に対する抗体は主にIgG1、細菌表面の多糖類に対する抗体は主にIgG2に属している。
IgGはBリンパ球に由来する形質細胞から産生される。生まれつきIgG濃度が低い先天性免疫不全症では易感染性を呈し、IgGサブクラス欠損症では、サブクラスの1つまたは複数の成分欠損や低下がみられる。IgG1~4のサブクラス全てにおいて欠損症が報告されている。
【高値を示す疾患】
- [IgG]
- 感染症,多発性骨髄腫
- [IgG4]
- IgG4関連ミクリッツ病,IgG4関連硬化性胆管炎
【低値を示す疾患】
- [IgG1,2,3]
- 中耳炎,肺炎
関連疾患
B99-B99:感染症 → B99-B99:感染症
C90.0.5:多発性骨髄腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
K11.8.1:IgG4関連ミクリッツ病 → K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K83.0.1:IgG4関連硬化性胆管炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
H66.9.12:中耳炎 → H65-H75:中耳の疾患
J18.9.4:肺炎 → J09-J18:インフルエンザ・肺炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.