WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

20112

IgGサブクラス分画IgG subclasses

5A050-0000-023-062

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)およびTIA

mg/dL

IgG1 351~962
IgG2 239~838
IgG3 8.5~140
IgG4 4.5~117

2~5日

項目
コード
検査項目

20112

IgGサブクラス分画IgG subclasses

5A050-0000-023-062

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

2週

冷蔵

LA(ラテックス凝集比濁法)およびTIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

mg/dL

IgG1 351~962
IgG2 239~838
IgG3 8.5~140
IgG4 4.5~117

2~5日

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

川 茂幸, 他: 医学と薬学 74, (4), 463, 2017.

検査項目解説

臨床的意義

免疫グロブリンで最も量が多いIgGのサブクラス4種を個別に定量する検査である。易感染性の小児や、IgG4関連疾患患者での測定が有効である。

 IgGは、分子量146,000の糖タンパクで、液性免疫の主体を成す免疫グロブリンである。IgG,A,M,D,Eの5種類の免疫グロブリンのうち、最も濃度が高い。唯一、胎盤通過性を持つため、母体から胎盤を介して胎児に移行し、成人に近い血中濃度で病原体から新生児を守る役割を果たす。その後は徐々に濃度が低下し、生後3~4カ月で最も低くなるが、5~10歳でほぼ成人並みの濃度となる。

 IgGタンパク質は4つのサブユニット、1対のH鎖(heavy chain)と1対のL鎖(light chain)で構成されている。このうちH鎖の定常領域遺伝子群(γ1~4)の違いにより、IgGは4種類のサブクラスに分類される。血中濃度は、IgG1>IgG2>IgG3≧IgG4の順で高い。細胞外毒素などタンパク質に対する抗体は主にIgG1、細菌表面の多糖類に対する抗体は主にIgG2に属している。

 IgGはBリンパ球に由来する形質細胞から産生される。生まれつきIgG濃度が低い先天性免疫不全症では易感染性を呈し、IgGサブクラス欠損症では、サブクラスの1つまたは複数の成分欠損や低下がみられる。IgG1~4のサブクラス全てにおいて欠損症が報告されている。

【高値を示す疾患】

[IgG]
感染症多発性骨髄腫
[IgG4]
IgG4関連ミクリッツ病IgG4関連硬化性胆管炎

【低値を示す疾患】

[IgG1,2,3]
中耳炎肺炎

関連疾患

B99-B99:感染症 B99-B99:感染症
C90.0.5:多発性骨髄腫 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
K11.8.1:IgG4関連ミクリッツ病 K00-K14:口腔・唾液腺・顎の疾患
K83.0.1:IgG4関連硬化性胆管炎 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
H66.9.12:中耳炎 H65-H75:中耳の疾患
J18.9.4:肺炎 J09-J18:インフルエンザ・肺炎
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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