WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12635 |
抗カルジオリピン抗体IgM5G510-0000-023-023 |
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
EIA | U/mL 20.8 以下 |
226 D014 30 免疫 |
3~9日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12635 |
抗カルジオリピン抗体IgM5G510-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
1カ月 凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
U/mL 20.8 以下 |
226 D014 30 免疫 |
3~9日 |
備考
基準
- 基準値は、健常人の99%タイル値に基づいて設定しています。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗カルジオリピンIgM抗体
- 実施料:226
- 診療報酬区分:D014 30
- 判断料区分:免疫学的検査
抗リン脂質抗体症候群の診断を目的として測定を行った場合に、一連の治療につき2回に限り算定できます。
「抗リン脂質抗体パネル」、「抗CLβ2GPⅠ複合体抗体」と、「抗CL IgG抗体」、「抗CL IgM抗体」を併せて実施した場合は、主たるもののみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
小川昌起, 他: 医学と薬学 78, (4), 447, 2021.
検査項目解説
臨床的意義
代表的な抗リン脂質抗体であり、リン脂質抗体症候群の診断に有用である。
抗リン脂質抗体(anti-phospholipid antibody:aPL)は、自己免疫性疾患、特に全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血中に高頻度に認められる自己抗体である。この抗体によって引き起こされる一連の疾患群を、抗リン脂質抗体症候群(APS)と呼び、抗カルジオリピン抗体は代表的なaPLである。
APSでは、ループスアンチコアグラント(LA)という異常な免疫グロブリンが産生される。これにより反復性の流産・子宮内胎児死亡、全身の動・静脈血栓症などを引き起こす。LAは凝固活性に対し、in vitroとin vivoで相反する影響を示す。in vitroでは活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)のようなリン脂質依存性の凝固時間を延長するが、生体内では逆に血栓症を引き起こす。
抗カルジオリピン抗体には、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体と抗カルジオリピン抗体がある。
APSが疑われる際は、抗カルジオリピン・β2GPⅠ複合体抗体または抗カルジオリピン抗体検査と、LAを同時に測定することが望ましい。
【高値を示す疾患】
抗リン脂質抗体症候群,関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,多発性筋炎,皮膚筋炎
備考
- チャート参照:膠原病にみられる特徴的な検査所見
関連疾患
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
D68.6.5:抗リン脂質抗体症候群 → D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.