WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00554 |
血小板数 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL 14.0~34.0 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00554 |
血小板数 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
×104/μL 14.0~34.0 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液一般検査
- 実施料:21
- 診療報酬区分:D005 5
- 判断料区分:血液学的検査
実施料は、「末梢血液一般検査」として一連の算定となります。
チャート
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
止血機構の中心を担う血小板の数を調べる検査である。自己抗体やDICなどによる消費の亢進、骨髄疾患や肝硬変で減少をみる。
血小板とは、止血機構の中心を担う血球成分である。直径2~4 μmで核はなく、細胞内に血小板第3、第4因子、β-トロンボグロブリン、PDGF(platelet-derived growth factor)など数々の活性分子を有する。
一般に血小板が増加する病態はまれであるが、減少する場合は骨髄での産生低下(再生不良性貧血など)、破壊亢進(特発性血小板減少性紫斑病など)などが知られている。肝硬変では産生低下と分布異常、さらに自己抗体の影響を受け血小板が減少する。一般に血小板数が30,000/μLを下回ると、四肢に紫斑が現れ、月経は遷延し、脳出血を来す恐れが高まるため、速やかな対応が要求される。
血小板の測定に誤差を生じる要因として、偽性血小板減少症(検体内に生じた血小板凝集による見かけ上の減少)や、血小板の大きさの異常、採血手技・採血時間経過などによる凝集が考えられる。なお、血小板凝集とは、末梢血の塗抹標本で血小板だけが凝集している現象で、血液全体が凝集する現象ではない。抗凝固剤として最も一般的なEDTAを用いた採血で、まれに認められる。
この場合、血小板数の値は真の値より低値をとる。確認には、塗抹標本を作製し、血小板の形態から減少がみられるかをみる。
【高値を示す疾患】
慢性骨髄性白血病,本態性血小板血症,多血症
【低値を示す疾患】
巨赤芽球性貧血,播種性血管内凝固,特発性血小板減少性紫斑病,再生不良性貧血
関連疾患
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D47.3.1:本態性血小板血症 → D37-D48:その他の腫瘍
D75.1.7:多血症 → D70-D77:その他の血液疾患
D61.9.4:再生不良性貧血 → D60-D64:その他の貧血
D53.1.1:巨赤芽球性貧血 → D50-D53:栄養性・出血性貧血
D65.8:播種性血管内凝固 → D65-D69:凝固障害
D69.3.3:特発性血小板減少性紫斑病 → D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.