WEB総合検査案内 掲載内容は、2025 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13714 |
フォン・ウィルブランド因子活性 |
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | % 血液型O型 |
包括126 D006 14 血液 |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
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13714 |
フォン・ウィルブランド因子活性 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
15 ↓
02 |
2週 凍 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
% 血液型O型 |
包括126 D006 14 血液 |
2~5日 |
備考
項目
- リウマチ因子が高値(100IU/mL以上)の場合は測定値が高値傾向となります。
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
- 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
- チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
「出血凝固検査」中分類共通の特記事項
- クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
[ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。
診療報酬
- 保険名称:出血・凝固検査/von Willebrand因子(VWF)活性
- 実施料:包括126
- 診療報酬区分:D006 14
- 判断料区分:血液学的検査
チャート

容器
参考文献
Boender, J. et al.: J. Thromb. Haemost. 16, 2413, 2018.
検査項目解説
臨床的意義
凝固第Ⅷ因子のキャリアータンパク質の活性を測定する検査である。凝固および血小板機能調節に関わり、フォン・ウィルブランド病で低下しネフローゼ症候群で上昇する。
フォン・ウィルブランド因子(vWF)は、血管内皮細胞や骨髄巨核球で産生され、血漿・血管内皮下組織および血小板に存在する高分子タンパク質である。
本来は抗生物質であったリストセチンの存在下で、通常の血小板は凝集を起こす。しかし、vWFの低下した患者の血小板は凝集しない。このため、リストセチンコファクターとも呼ばれる。
その働きは、損傷された血管内皮下組織と血小板を結合させる働き(一次止血機構)、血液凝固第Ⅷ因子(F8)のキャリアータンパク質として出血部位へのF8の輸送、F8を分解酵素である活性化プロテインC(APC)から保護する作用などがあり、止血機構および凝固亢進の調節に関わる重要な機能を有している。
vWFの異常は、先天的な常染色体顕性遺伝(優性遺伝)のフォン・ウィルブランド病(von Willebrand disease:vWD)と、自己免疫疾患、悪性腫瘍などにおいて後天的に低値となる病態とがあり、いずれも出血傾向を呈する。一般に出血時間は延長し、血小板数正常、血小板凝集能・粘着能は低下、PT正常でAPTT延長、F8活性の低下をみる。先天性vWDでは幼児期より皮膚・粘膜出血や紫斑、鼻出血をみるが血友病のような関節内出血は通常みられない。
一方、vWF活性の高値はネフローゼ症候群や全身性血管炎である川崎病の急性期にみられる。まれに血栓症の合併が起こり、vWFの病態への影響が考えられている。
【高値を示す疾患】
慢性肝炎,肝障害,ネフローゼ症候群,腎障害
【低値を示す疾患】
血友病A,フォンウィルブランド病,悪性腫瘍,全身性自己免疫疾患
関連疾患
K73.9.2:慢性肝炎 → K70-K77:肝疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C80.9.7:悪性腫瘍 → C76-C80:その他の部位不明腫瘍
M35.9.2:全身性自己免疫疾患 → M30-M36:全身性結合組織疾患
D66.2:血友病A → D65-D69:凝固障害
D68.0.2:フォンウィルブランド病 → D65-D69:凝固障害
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.
INFORMATION
※ 3年分のINFORMATION へのLinkを掲載しています.