WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01677

第Ⅹ因子活性
(F10)coagulation factor 10

2B410-0000-022-311

血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法

%

71~128

包括223

D006 29

血液

2~5日

項目
コード
検査項目

01677

第Ⅹ因子活性
(F10)coagulation factor 10

2B410-0000-022-311

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
1.8

遠心

 

クエン酸血漿
0.5

15

 

02

 

 

2週

PT法
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

%

71~128

包括223

D006 29

血液

2~5日

備考

検体

  • 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
  • 検体提出(容器番号02)は、4mL容器をご使用ください。
  • チャート参照:出血凝固検査において、多項目同時依頼の際の必要血漿量は、[0.40 + (0.10 x 依頼項目数)]mLが目安となります。

「出血凝固検査」中分類共通の特記事項

  • クエン酸血漿をご提出の際は、3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、温度設定18℃~25℃、1,500×gで15分以上または2,000×gで10分以上遠心分離し、血漿を凍結してご提出ください。
    [ご参考]「遠心力の換算表」(チャート参照)を掲載しています。

診療報酬

  • 保険名称:出血・凝固検査/凝固因子(第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、第Ⅹ因子、第ⅩⅠ因子、第ⅩⅡ因子、第ⅩⅢ因子)
  • 実施料:包括223
  • 診療報酬区分:D006 29
  • 判断料区分:血液学的検査

チャート

多項目同時依頼の血漿量目安(出血凝固検査)

容器

容器番号15:血液凝固検査用容器

  • 採取量: 1.8mL
  • 添加剤: 3.2%クエン酸Na
    0.2mL
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および外袋表示
  • 主な検査項目: 凝固因子活性,
    PT,APTT,FIB,
    AT,血中FDP

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

安達眞二, 他: Med. Technol. 24, 629, 1996.

検査項目解説

臨床的意義

内因系・外因系両方の凝固反応に関わるビタミンK依存性の凝固因子である。出血傾向および血栓傾向を知るための指標である。

 第Ⅹ因子(F10)は、肝臓でつくられるビタミンK依存性因子であり、内因系、外因系両方の凝固反応に関与している。

 内因系では、凝固第Ⅸa因子,第Ⅷa因子,第Ⅶa因子やCaイオン、リン脂質の複合体で活性化され、第Ⅹa因子となり、外因系では、組織トロンボプラスチン、第Ⅶa因子、Caイオンの複合体で活性化され、第Ⅹa因子になる。ゆえにF10活性の低下はPTおよびAPTT両方の延長をもたらす。

 第Ⅹ因子欠乏症は、出血傾向を示すが、後天性の場合、F10単独の低下はまれであり、他の凝固因子が減少し、かつ止血因子である血小板の減少を伴うことが多い。

 後天的に低値になる機序として、肝障害(肝臓で産生されるため低値)、閉塞性黄疸(ビタミンKの腸管吸収には胆汁が必要なため、吸収障害になり低値を示す)、経口抗凝固剤服用時(ワーファリンなどはビタミンK拮抗作用を介し、血栓形成を抑制するため)、アミロイドーシス(アミロイド線維はF10に対し親和性があるため、吸着によって血漿から除かれる)などが挙げられる。

【高値を示す疾患】

静脈血栓症急性心筋梗塞妊娠

【低値を示す疾患】

炎症性腸疾患播種性血管内凝固第X因子欠乏症ビタミンK欠乏症肝障害閉塞性黄疸

関連疾患

I21.9.5:急性心筋梗塞 I20-I25:虚血性心疾患
Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
I82.9.3:静脈血栓症 I80-I89:静脈・リンパ管・リンパ節の疾患
A09.9.3:炎症性腸疾患 A00-A09:腸管感染症
D65.8:播種性血管内凝固 D65-D69:凝固障害
D68.2.14:第X因子欠乏症 D65-D69:凝固障害
E56.1.1:ビタミンK欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
K76.9.4:肝障害 K70-K77:肝疾患
K83.1.10:閉塞性黄疸 K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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