WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 4 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 健常者参考値(単位) 実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

26308

ペントシジン 〈尿〉

3D110-0000-001-204

 

尿
2

 

25

4週

HPLC

pmol/mg・Cr

4.0~9.9

項目
コード
検査項目

26308

ペントシジン 〈尿〉

3D110-0000-001-204

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法

 

尿
2

 

25

4週

HPLC
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

pmol/mg・Cr

4.0~9.9

備考

「研究検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。

容器

容器番号25:尿一般容器

  • 容量: 10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 尿一般検査

検査項目解説

臨床的意義

糖尿病や慢性腎不全患者において著しい高値となる糖化産物である。

 今日、糖尿病合併症の成因の1つとして高血糖状態の持続に伴うAGEsの生体内蓄積説が有力である。ここでAGEsとはグルコースに代表される還元糖と生体内タンパク質の非酵素的反応(glycation:糖化)過程における後期段階の産物であり、脱水・転移・縮合などの複雑な化学反応を経て生成されるさまざまな構造体が含まれる。糖尿病合併症に加えて、腎不全や骨疾患、Alzheimer病、神経変性疾患にもAGEsが関与するという。

 ペントシジンはリジン残基とアルギニン残基が五炭糖により架橋された構造を持つAGEsである。糖尿病や慢性腎不全患者の血中ペントシジン濃度は著しい高値となる。これら疾患で高値になる理由としては、ペントシジンの主要排泄経路である腎臓のクリアランス低下、glycation反応の標的となる血漿タンパク質の蓄積によるMaillard反応亢進などが挙げられる。リウマチ様関節炎、重症アトピー性皮膚炎でもペントシジン高値の報告がある。また、ヒト硬膜や皮膚コラーゲンでは加齢に伴うペントシジン蓄積の進行が確認されており、その組織中含量と老化との関連が示唆される。因みにペントシジンの生成には糖化(glycation)とともに酸化(oxidation)過程を含むことから酸化ストレスの関与の程度を含め、AGEsの病態生理学的意義をより多面的に探究する上で有用と考えられる。

【高値を示す疾患】

糖尿病慢性腎不全腎障害

関連疾患

E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
N18.9.3:慢性腎不全 N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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