研究検査 掲載内容は、2023 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値(単位) | 所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
04764 |
ペントラキシン3 |
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA | ng/mL 0.57~4.32 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04764 |
ペントラキシン3 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
14 ↓ 02 |
凍 |
EIA |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
ng/mL 0.57~4.32 |
備考
検体
- 採血後、4時間以内に遠心分離してください。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 尿毒症物質3分画,
レプチン
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
測定意義
炎症により産生される炎症性のタンパク質である。CRPと同様にPentraxin super familyに属する。
ペントラキシン3(PTX3)は体内の炎症により産生される炎症性タンパク質のひとつである。炎症マーカーとしては古くからCRP(C反応性タンパク質)がよく知られているが、CRPもPTX3と同じPentraxin super familyに属し、CRPはShort Pentraxin、PTX3はLong Pentraxinに分類される。これらの共通点はC-末端Pentraxinドメインを持つことであり、相違点は、Long PentraxinはUnrelated Long N-末端ドメインを持つことにある。
PTX3はリポ多糖体(LPS)やインターロイキン-1(IL-1)、TNF-αなどの炎症シグナルに反応して血管内皮細胞や血管平滑筋細胞などから産生されるため、主にIL-6の刺激により肝臓で産生されるCRPと比べ、より鋭敏に血管局所の炎症を反映すると考えられている。
正常な状態でのPTX3血中濃度はきわめて低い。しかし炎症が起こるとその度合いに応じ急激に上昇し、炎症性疾患の重症度判定や治療予後の予測などに有用という報告がされている。
また、PTX3は急性心筋梗塞の前段階である不安定狭心症で高値になるとの報告もあり大きな注目を集めている。