研究検査 掲載内容は、2023 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 健常者参考値 (単位) |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
27737 |
エクオール3分画 |
遠心
|
01 |
凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
7~20日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
27737 |
エクオール3分画 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
所要 日数 |
---|---|
ng/mL |
7~20日 |
備考
項目
- エクオール、ダイゼイン、ゲニステインを定量値で報告します。
「研究検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]「研究検査」として掲げる各項目は研究用のため、定常的には検査を実施していません。詳細は、別冊の『研究検査ガイド』をご参照いただくか、または営業担当者にあらかじめお問い合わせください。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: アポ蛋白E表現型
検査項目解説
測定意義
エクオール、ダイゼイン、ゲニステインを定量する検査である。エクオールはエストロジェン用活性を持つため、イソフラボン摂取の有効性評価などが可能である。
エクオールと呼ばれるイソフラボン代謝物が大豆より発見され、注目を浴びている。
エクオールは腸内細菌によりイソフラボン中のダイジンからダイゼインを経て生成される有用成分でエストロジェン活性が強くイソフラボンより機能性が高いとされている。エクオールは更年期障害や骨粗鬆症との関連性だけでなく、脂質代謝にも関与し、血中脂質の低下作用や血圧低下作用、さらには乳癌や前立腺癌などのホルモン依存性のがん発症リスクに関する報告もされている。エクオールの産生には男女差、遺伝的素因はほぼ関係ないと考えられているが、ヒトの腸内細菌環境は個人差があり、産生者の割合は日本人ではおよそ半数とされ、その中でも若年層における産生低下が示唆されている。
本検査はLC-MS/MS法にて、エクオールと併せてダイゼインの他、大豆イソフラボンの一種であるゲニステインも測定し各定量値を報告するためイソフラボン摂取の有効性などが評価可能である。
掲載論文
- エクオール
田村基: 日本食品科学工学会誌, 57(11), 492-493, 2010.[link] - Associations of equol-producing status with white matter lesion and amyloid-β deposition in cognitively normal elderly Japanese
Akira Sekikawa, et al.: Alzheimers Dement (N Y), 6(1), e12089, 2020.[link] - Urinary phytoestrogen excretion and postmenopausal breast cancer risk: the multiethnic cohort study
Marc T Goodman, et al.: Cancer Prev Res(Phila), 2(10), 887-94, 2009.[link] - Case-control study of phyto-oestrogens and breast cancer
Ingram D, et al.: Lancet, 350(9083), 990-4, 1997.[link]