検査項目解説 掲載内容は、2022 年 4 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
07261 |
ペプシノゲン (PG) 《CLIA》3B339-0000-023-051 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
CLIA | 2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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07261 |
ペプシノゲン (PG) 《CLIA》3B339-0000-023-051 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
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01 |
4週 冷蔵 |
CLIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
2~3日 |
備考
基準
- チャート参照:ペプシノゲン(PG)による胃粘膜萎縮度の判定基準
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート

臨床的意義
消化性潰瘍や胃癌の危険予知マーカー。胃癌のスクリーニング、慢性萎縮性胃炎の診断や胃液分泌状態の把握に用いられる。
ペプシノゲンは、胃粘膜に分泌される蛋白分解酵素で、消化性潰瘍の成因に関与する攻撃因子ペプシンの不活性前駆体である。ペプシノゲンⅠ(PGⅠ)は胃底腺領域に存在し、ペプシノゲンⅡ(PGⅡ)は胃底腺、噴門腺、幽門腺、十二指腸腺に存在する。これらを同時測定することにより消化性潰瘍や胃癌のスクリーニング、萎縮性胃炎の診断や胃液分泌状態の把握などに応用することができる。
胃癌の先行病変として慢性萎縮性胃炎が知られており、萎縮性変化が強い人ほど高率に胃癌が発見されている。
PGⅠは胃粘膜の酸分泌能とよく相関するといわれ、消化性潰瘍症例では高値が認められることが多い。
PGⅠ濃度と、PGⅠ/PGⅡ比が慢性胃炎の診断に用いられる。すなわち胃粘膜における萎縮性変化が広範囲に及んでくると主細胞や壁細胞が減少し、その分泌能が低下するためにPGⅠ値も低下し、それに伴いPGⅠ/PGⅡ比も低下する。
また、前庭部や十二指腸部に局在するガストリンの分布はPGⅡの分布と近いために、ガストリンとPGⅡは有意の相関を示すといわれる。
【高値を示す病態】
消化性潰瘍(特にPGⅠ高値)、慢性腎不全
【低値を示す病態】
萎縮性胃疾患(PGⅠ、PGⅠ/PGⅡとも低値)、胃癌
参考文献
北内信太郎, 他: Prog. Med. 21, 2451, 2001.