検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01586 |
カルバマゼピン3L115-0000-023-024 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA | μg/mL 4~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01586 |
カルバマゼピン3L115-0000-023-024 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
EIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 4~12 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:テグレトール、カルバマゼピン
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
臨床的意義
てんかん、躁うつ病、統合失調症の治療薬。血中半減期は個人差、薬剤間の銘柄差が大きく、併用薬剤によって代謝が遅延する。
1. 作用
カルバマゼピンは吸収量の大部分が代謝され、その代謝物エポキサイドは抗てんかん作用を有する。
単回投与した場合の最高血中濃度は約4~24時間後で、半減期はおおよそ30~40時間である。長期間投与している患者の投与中、投与中止後の半減期は8~15時間と短くなるが、これらは銘柄および個人間でかなり大きな差がみられる。プロピレングリコール溶液を投与すると速やかに吸収され、約3時間後に最高濃度に達する。
2. 禁忌
本剤または三環系抗うつ剤に対して過敏症の患者、重篤な血液障害のある患者、第2度以上の房室ブロック高度の徐脈(50拍/分未満)のある患者には投与しない。
3. 採血時期
次回投与直前(トラフ)。
(注)マクロライド系抗生剤、イソニアジド、ベラパミル、ジルチアゼム等との併用で本剤の血中濃度は上昇する。
【主に用いられる疾患】
てんかん(精神運動発作、てんかん性格およびてんかんに伴う精神障害、けいれん発作)、双極性障害の躁状態、統合失調症の興奮状態、三叉神経痛
【副作用】
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson Syndrome)、汎血球減少、無顆粒球症、再生不良性貧血、溶血性貧血、中毒性皮膚壊死症、リンパ節腫脹を伴う過敏反応、重篤な肝障害、急性腎不全、PIE症候群、血栓栓塞症、アナフィラキシー反応、うっ血性心不全 など
参考文献
Henderson, D. R. et al.: Clin. Chem. 32, 1637, 1986.