検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
01786 |
テイコプラニン3M532-0000-023-062 |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 15~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
01786 |
テイコプラニン3M532-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 15~30 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:タゴシッド
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート

容器
臨床的意義
MRSAに優れた抗菌力をもつグリコペプタイド系抗生物質。腎障害例や高齢者では血中濃度測定を行い慎重に投与。
1. 作用
テイコプラニンは新しく開発されたグリコペプタイド系抗生剤である。Actinoplanes teicomyceticusから分離された醗酵抽出物であり、バンコマイシンと共にMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)をはじめとするグラム陽性菌にすぐれた抗菌力を発揮する。グリコペプタイド系抗生剤は腸管で吸収されないために注射剤として使用され、約50時間の半減期をもって血中を推移する。有効治療濃度は確立していないがMRSA感染症を対象としてtrough濃度で5~10μg/mLが推奨されている。
本剤の主な排泄経路は腎であるため、腎機能障害例や高齢者には投与量に十分注意し、慎重な血中濃度のモニタリングが必要である。
2. 禁忌
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与を行わない。
3. 採血時期
投与前30分以内(トラフ)
参考文献
諸岡美里, 他: 日本臨床検査自動化学会会誌 38, (1), 79, 2013.