検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
12479 |
L-ドーパ3L555-0000-022-205 |
冷却
|
14 ↓ 02 |
凍 |
LC-MS/MS | ng/mL 投与直前(トラフ) |
3~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
12479 |
L-ドーパ3L555-0000-022-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
冷却
|
14 ↓ 02 |
凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 投与直前(トラフ) |
3~5日 |
備考
検体
- 血清は検査不可。
- 検体採取後、速やかに提出できない場合は、-70℃以下で保存してください。
参考
- 主な商品名:ドパストン、ドパゾール
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
臨床的意義
脳内でドーパミンに転換され、パーキンソン病の症状を改善する薬剤。血中濃度測定で過剰投与を予防。
1.作用
パーキンソン病の病態生理に重要な関連性をもつといわれるドーパミンの前駆物質である。L-ドーパは血液脳関門(BBB)を通過し脳内に取り込まれ、ドーパミンデカルボキシラーゼによりドーパミンに転換されて生理作用を発揮する。
パーキンソン病は、筋強直、寡動、振戦で特徴づけられ、錐体外路系(黒質、淡蒼球)が障害される疾患である。本症の治療には不足している脳内の神経伝達物質ドーパミンの前駆体が投与される。しかし、血中半減期が短く、過剰投与による各種副作用やon-off現象(投与間歇期にみられる症状の再出現)が知られており、血中濃度測定はこの対策に有用である。
本剤をパーキンソン病の患者に0.5~1g経口投与した場合のL-ドーパ血中濃度は0.5~3時間でピーク、約6時間後にはほとんど消失するといわれ、一方、ドーパミン濃度は投与2~4時間後にピークに達するという。
2.禁忌
本剤に対し過敏症の患者やMAO阻害剤投与中の患者、閉塞隅角緑内障の患者には投与を行わない。
3. 採血時期
経口:次回投与直前(トラフ)
参考文献
Martins, HF. et al.: Quimica Nova 36, (1), 171, 2013.