WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 3 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

01859

フェリチン

5C095-0000-023-051

血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA

ng/mL

M 9.0~275
F 4.0~87.0

105

D007 25

生Ⅰ

2~3日

項目
コード
検査項目

01859

フェリチン

5C095-0000-023-051

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
2

遠心

 

血清
0.4

 

 

 

01

 

 

12週

冷蔵

CLIA
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

M 9.0~275
F 4.0~87.0

105

D007 25

生Ⅰ

2~3日

備考

基準

  • 鉄欠乏性貧血または貧血のない鉄欠乏症の診断基準となる血清フェリチン値は12ng/mL未満です。[鉄剤の適正使用による貧血治療指針(日本鉄バイオサイエンス学会)]

参考

  • 女性では加齢とともに高値傾向が認められます。
  • チャート参照:透析管理料の対象項目です。
  • 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

診療報酬

  • 保険名称:血液化学検査/フェリチン定量
  • 実施料:105
  • 診療報酬区分:D007 25
  • 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)

容器

容器番号01:汎用容器(分離剤入り)

  • 容量: 6mL・8.5mL
  • 添加剤: 凝固促進剤
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: -

参考文献

高橋和男, 他: 臨床検査機器・試薬 23, (2), 131, 2000.

検査項目解説

臨床的意義

鉄の貯蔵および血清鉄濃度の維持を行うタンパク質である。鉄の貯蔵状態を反映し、貧血や悪性腫瘍の病態把握に有用である。

 フェリチンは、球形のアポフェリチンの中に鉄を貯蔵する分子量約440,000の可溶性タンパク質である。フェリチンの役割は鉄を細胞内に貯蔵し、トランスフェリンとの間で鉄のやり取りを行い、血清鉄の値を適切に維持することである。

 一般にフェリチン1 ng/mLは、鉄8~10 mgに相当するといわれる。現在では、臓器特異的な20種類以上のイソフェリチンが知られており、大別すると肝臓や脾臓由来の塩基性フェリチンと、胎盤などに由来する酸性フェリチンに分類される。

 血中フェリチン濃度低下の原因で最も一般的なのは鉄欠乏である。健常成人の鉄貯蔵量はおおよそ1,000 mgであるが、貯蔵鉄の減少とともにフェリチンも減少する。逆に鉄過剰状態でフェリチンは増加し、フェリチン鉄が凝集して不溶性のヘモジデリンを形成する。

 フェリチンは慢性炎症性疾患などにみられる網内系への鉄貯留や、肝炎などの細胞破壊による血中への逸脱などで上昇する。悪性腫瘍などでフェリチン産生亢進がみられることがあるが、腫瘍マーカーとしての感度、特異度は低い。

 女性は月経により鉄を失うため貯蔵鉄が少なく、フェリチン値は男性より有意に低い。しかし、加齢により上昇する傾向があり、閉経後は男性の値に近づく。なお、輸血や鉄剤投与はフェリチン値を上昇させるので留意する必要がある。

【高値を示す疾患】

悪性腫瘍慢性骨髄性白血病再生不良性貧血糖尿病ヘモクロマトーシス

【低値を示す疾患】

鉄欠乏性貧血ビタミンC欠乏症妊娠

関連疾患

C80.9.7:悪性腫瘍 C76-C80:その他の部位不明腫瘍
C92.1.1:慢性骨髄性白血病 C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D61.9.4:再生不良性貧血 D60-D64:その他の貧血
E14.91:糖尿病 E10-E14:糖尿病
E83.1.2:ヘモクロマトーシス E70-E90:代謝疾患
D50.9.2:鉄欠乏性貧血 D50-D53:栄養性・出血性貧血
E54.1:ビタミンC欠乏症 E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
Z33.1:妊娠 Z30-Z39:妊娠による影響
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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