検査項目解説 掲載内容は、2022 年 5 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00637 |
尿中一般物質定性半定量検査 pH1A035-0000-001-911 1A035-0000-001-911 |
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25 66 |
冷蔵 冷蔵 |
試験紙法 | 5.0~7.5 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00637 |
尿中一般物質定性半定量検査 pH1A035-0000-001-911 1A035-0000-001-911 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
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25 66 |
冷蔵 冷蔵 |
試験紙法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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5.0~7.5 |
1~2日 |
備考
容器
臨床的意義
通常はほぼ中性~弱酸性。代謝性・呼吸性アシドーシスで酸性、アルカローシスや細菌の繁殖でアルカリ性に。
健康人尿は、弱酸性を示すことが多く、pH4.5~8.0の間を変動をする。
一般に酸度の高い尿は、色が濃く、低い尿は、色が淡い。尿のpHは、体液の酸度調節を反映して各種疾患で変動し、アシドーシス、アルカローシスにおける病態診断に用いられる。 また、動物性食品を摂取したときは酸性となり、植物性食品を多食したときは、アルカリ性に傾く。
熱性疾患、運動後、激しい発汗、飢餓時、代謝性・呼吸性アシドーシスを起こしたときなどは、尿の酸性度が高く、尿細管性アシドーシスでは中性またはアルカリ性、食後消化が旺盛なときはアルカリ性に傾く(胃内に多量の塩酸が分泌されるため)。
重曹・有機酸塩等の摂取は尿をアルカリ性にし、塩化アンモニウム・塩化カルシウム・希塩酸等の摂取は、尿を酸性に変化させる。
代謝性・呼吸性アルカローシスでは、中性~アルカリ性となる。尿中に膿汁・血液等が多量に混じるときは、アルカリ性を呈し、細菌尿でも、尿素の分解により炭酸アンモニウムを形成してアルカリ性となる。
【アルカリ尿を示す病態】
尿路感染症(とくに変形菌)、制酸剤の長期投与、過呼吸の継続、頻回の嘔吐、胃液喪失、カリウム減少(腎不全、ファンコニ症候群、アジソン病、ステロイドホルモンやクロロサイアザイド系薬の長期投与)、尿放置による細菌繁殖
【酸性尿を示す病態】
糖尿病、痛風、腎炎、飢餓、脱水、発熱、下痢、肺気腫、肺炎、フェニルケトン尿症、アルカプトン尿症、アルコール中毒、動物性食品の過剰摂取、運動後
参考文献
今井宣子, 他: 機器・試薬 8, 97, 1985.
島田 勇, 他: 機器・試薬 9, 959, 1986.
太子 馨, 松岡 瑛: 検査と技術 18, 1451, 1990.
伊藤機一, 野崎 司: 日本臨牀 57, (増), 45, 1999.