検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00048  統一コード 3H015 
項目名 カリウム (K)
potassium
実施料
包括11
判断料区分 生Ⅰ 
健康保険名称  血液化学検査/カリウム 
検査方法
電極法
検査材料
血清
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 血清 0.5
01
冷蔵
検査材料備考

※採血後、血液凝固を確認し、速やかに血清を遠心分離してください。
チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
赤血球K濃度は血清中より30~40倍高く、また、冷蔵保存では赤血球膜の能動輸送の低下により赤血球内から大量のKが遊出します。したがって、溶血や全血のままでの冷蔵保存は高値となります。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  
mEq/L

3.5~5.0

※尿中カリウム基準値
0.9~3.0 g/day

臨床的
意義 
異常高値の場合には心室細動から心停止を起こす。血球内に多く含まれるため溶血による見かけ上の高値に注意。
   KはNaと反対に主として細胞内液に多く存在する。血清中にも一定量存在するが、その濃度は神経や筋肉の興奮性に関与し、特に心筋に大きな影響を及ぼす。

 血清K値は血清と細胞内、血清と体外のKの移動で平衡状態が保たれている。したがって、下痢・嘔吐による喪失や腎からの排泄促進で低K血症をきたし、また、腎不全などK排泄障害や細胞からの放出によって高K血症をきたす。

 なお、Kは保存状態の影響を受け易いので次の事項に注意する。

[検体提出前の保管状況による違い]

  採血後直ちに血清分離・室温放置
    →室温放置72時間で0.5%の低下

 × 採血後分離せずに室温放置
    →室温放置12時間で血清・血漿共に低下し、24時間後著しい増加

 × 採血後全血を4℃冷蔵放置
    →明らかな増加

 赤血球内K濃度は、血清中より30~40倍高く、冷蔵保存では赤血球内膜よりKの遊離がある。したがって、採血後凝固を確認の上、血清分離するが、やむをえない場合は室温(約20℃)に静置するのがよい。ゆえに検体を提出する際は、一定の保管状況でないとバラツキの原因になる。

【高値を示す病態】
 保存血の輸血や輸液による過剰注入、Kの過剰経口投与、生体内および生体外溶血、アシドーシス、腎不全、乏尿、無尿、組織壊死(糖尿病のときのインスリン欠乏、外傷や火傷など)、低アルドステロン症(アジソン病、下垂体機能不全、抗アルドステロン剤の連用)
【低値を示す病態】
 K摂取不足、代謝性アルカローシス・糖尿病性アシドーシスの回復期、周期性四肢麻痺、嘔吐・下痢、アルドステロン症(副腎皮質の腫瘍や過形成)、クッシング症候群、肝硬変、ネフローゼ、本態性高血圧、Bartter症候群など、多尿、利尿剤投与時
関連項目 ナトリウム (Na), クロール (Cl), マグネシウム (Mg), カルシウム (Ca), 無機リン (P), 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH), コルチゾール, アルドステロン 〈血漿〉,
 

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。
チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
チャート参照:緊急報告対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。

チャート 

実施料について2

緊急報告対象項目とその基準

多項目同時依頼の血清量目安(生化学検査・免疫血清学検査)

容  器 
提出容器

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