検査項目解説 掲載内容は、2022 年 8 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30304 |
オステオカルシン (BGP)4Z280-0000-023-023 |
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
FEIA | ng/mL 8.3~32.7 |
包括157 D008 28 生Ⅱ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
30304 |
オステオカルシン (BGP)4Z280-0000-023-023 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 8.3~32.7 |
包括157 D008 28 生Ⅱ |
2~5日 |
備考
項目
- [骨形成マーカー]BGP、BAP、total P1NP。
[骨吸収マーカー]NTx、TRACP-5b、Dpyr。
検体
- 溶血検体では測定値が低下傾向となる場合があります。
- EDTA血漿も検査可。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/オステオカルシン(OC)
- 実施料:包括157
- 診療報酬区分:D008 28
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
続発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定および原発性または続発性の副甲状腺機能亢進症による副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術後の治療効果判定に際して実施した場合のみ算定できます。
「オステオカルシン」、「NTx」、「Dpyr」を併せて実施した場合は、主な項目の実施料のみ算定できます。
容器
臨床的意義
骨芽細胞により合成される蛋白質。骨疾患において骨の代謝回転状態を把握する指標。
オステオカルシンは別名BGP(bone Gla protein:Glaはγ-カルボキシグルタミン酸の意)ともいわれ49個のアミノ酸から成るタンパク質である。
骨芽細胞により合成され骨の非コラーゲン部位の10~20%を占め、一部Gla化したものが骨基質中に蓄積されて骨形成にかかわるが、血中にも放出される。
骨は常に骨形成を繰り返しているがBGPは骨芽細胞以外では産生されないため、代謝性骨疾患において骨代謝回転状態を把握するために有用なマーカーである。
活性型ビタミンDである1,25(OH)2D3や甲状腺ホルモンの投与により刺激され上昇し、腎不全では排泄不良により著しい高値を示す。
【高値を示す病態】
原発性副甲状腺機能亢進症、甲状腺機能亢進症、腎不全、骨折、高回転型骨粗鬆症 など
【低値を示す病態】
副甲状腺機能低下症、甲状腺機能低下症、クッシング症候群、低回転型骨粗鬆症 など
参考文献
戸来 孝, 他: 日本臨床検査自動化学会会誌 40, (1), 52, 2015.