検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年9月1日時点の情報です。

入力コード 00969  統一コード 4E050 
項目名 ドーパミン・総
dopamine, total
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
HPLC
検査材料
EDTA血漿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 EDTA血漿 2
14 → 02
凍結
検査材料備考

必ず血漿分離の上、ご提出ください。

報告所要日数
6~11日
基準値(単位)  
ng/mL

0.5~6.2

臨床的
意義 
ノルアドレナリンの前駆物質。通常は遊離型のみが測定されるが、本項目は抱合型も含む総ドーパミンを定量。
   カテコールアミンは、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンの総称であり、副腎髄質と交感神経系で産生・放出される。ドーパミンはドーパミン-β-ハイドロキシレース(DBH)によりノルアドレナリンに転換されるが、それ自体も中枢神経系や消化器系に特有な作用をもつ。さらに、ノルアドレナリンは、副腎髄質でアドレナリンに転換される。すなわち、ドーパミンはアドレナリンとノルアドレナリンの前駆物質である。

 通常ドーパミンは血中では90%以上が不活性の抱合体として存在しているが、本検査は抱合型を含む総ドーパミンを測定している。血漿中のドーパミンは交感神経末端からの放出に由来し、交感神経機能の指標として用いられる。また、交感神経節や副腎髄質に由来する褐色細胞腫、神経芽細胞腫でドーパミンの上昇がみられる。ただし、採血をはじめとするストレス、運動、体位、血糖値などの影響を受けやすいうえ、神経終末でre-uptakeされてしまうため、結果の解釈には注意が必要であり、血中半減期の長いDBHや、蓄尿による代謝物(VMAなど)測定の方が正確に病態を反映する場合がある。

 家族性自律神経失調症の一因としてドーパミンからノルアドレナリン、アドレナリンへの代謝障害が考えられており、カテコールアミン分画の測定が行われる。

 パーキンソン病では脳内ドーパミンが不足する。L-DOPAを投与すると脳内でドーパ脱炭酸酵素によりドーパミンに転換・補充され症状の改善がみられる。

【高値を示す病態】
 神経芽細胞腫、褐色細胞腫、慢性腎不全
【低値を示す病態】
 Parkinson症候群、起立性低血圧症、Shy-Drager症候群
関連項目 カテコールアミン3分画 〈血漿〉, カテコールアミン3分画 〈尿〉, バニリルマンデル酸 (VMA) 〈尿〉, ホモバニリン酸 (HVA) 〈尿〉,
チャート 

カテコールアミンの代謝経路

容  器  
採取容器
提出容器

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