検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年6月1日時点の情報です。

入力コード 07365  統一コード 5I900 
項目名 NK細胞活性
natural killer cells activity
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
51Cr遊離法
検査材料
保存液加血液
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 保存液加血液 6
21
常温
検査材料備考

白血球数が3,000/μL以下の場合は、倍量採血し、ご提出ください。

報告所要日数
3~4日
 
%

※チャート参照:NK細胞活性 健常者対照表

臨床的
意義 
ナチュラルキラー(NK)細胞の活性を定量。悪性腫瘍や自己免疫性疾患などで免疫活性の指標となる。
   ナチュラルキラー(Natural killer; NK)細胞はおもに血液中に存在し、末梢血中では単核細胞分画に含まれており、抗腫瘍活性や抗体産生の調節に関与する細胞である。

 生体内でのNK細胞の分化・成熟過程や役割についてはいまだ不明な点も多いが、主な働きとして、ウイルス等の外来因子や疾患に対する宿主の自然抵抗性に重要な役割を演じているといわれている。たとえば、低下したNK細胞活性を回復させたり、正常レベル以上に持続あるいは繰り返し増強することにより、腫瘍の増殖や転移を抑制できることが知られている。また、各種の自己免疫疾患や、ある種の遺伝的疾患においてもNK細胞活性の異常が認められている。たとえば安保らによると、epidermodysplasia verruciformis(いぼ状表皮発育異常症)患者では末梢血中の60%以上をNK細胞が占めることがあるという。

 したがって、NK細胞活性の測定は悪性腫瘍や自己免疫性疾患などにおける免疫活性の指標として有用である。

 NK細胞活性は以下の手順で測定される。
1. 末梢血より単核細胞を分離し、細胞浮遊液を調整する。(これをエフェクター細胞, Eとする)
2. 培養細胞であるK-562細胞を規定の数に調整した浮遊液を作り、Na251CrO4でラベルする。(これをターゲット細胞, Tとする)
3. E/Tを規定の比(通常は50:1)に調整してマイクロプレート上で数時間反応させるとEはTを破壊する。この際に壊れたTから放出された51Crの放射活性をγ-カウンターで測定する。

 51Crの特異的放出は次式により求められる。
%(51Cr特異的放出)=〔(NKによる放出-非特異的放出)/(最大放出-非特異的放出)〕×100

 NK細胞活性には性差が認められ、女性は男性に比べ低値を示すことが知られている。

 本法は生きた細胞での機能測定のため、保存により活性が低下する問題がある。ヘパリン加血液の場合には数時間以内に測定し、細胞保存液に採取した場合は24時間以内に測定する。保存により細胞が脆弱化した場合には活性は低下する。

【高値を示す病態】
 顆粒リンパ球増多症(granular lymphocyte proliferative disorders)、ウイルス感染症の初期、いぼ状表皮発育異常症(epidermodysplasia verruciformis)、Down症候群 など
【低値を示す病態】
 Chediak-Higashi症候群、X-linked lymphoproliferative sydrome、重症複合免疫不全症、全身性エリテマトーデス、悪性腫瘍(特に胃癌、肝・胆・膵癌)、白血病、再生不良性貧血、大量輸血後、甲状腺機能亢進症、妊娠、サルコイドーシス など
関連項目 リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PHA, リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) ConA, リンパ球幼若化試験(全血微量培養法) PWM, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) PHA, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) ConA, リンパ球幼若化試験(リンパ球分離培養法) PWM,
 

受付曜日:月~金曜日(土曜日は受付不可)

チャート参照:細胞性免疫検査のご依頼について

チャート 

細胞性免疫検査のご依頼について

NK細胞活性 健常者対照表

容  器 
提出容器

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