検査項目解説検査項目解説

掲載内容は、2021年10月1日時点の情報です。

入力コード 00653  統一コード 1A060 
項目名 尿中一般物質定性半定量検査 尿中ケトン体
ketone bodies, urine
実施料
未収載
判断料区分  
検査方法
試験紙法
検査材料
尿 または 尿
 
検体量(ml)
容器番号
保存方法
1 尿 10
25
冷蔵
または
2 尿 10
66
冷蔵 +遮
検査材料備考

「ウロビリノーゲン定性」、「ビリルビン定性」のご依頼がある場合は、遮光(容器番号66)にてご提出ください。

報告所要日数
1~2日
基準値(単位)  

(-)

臨床的
意義 
糖尿病患者の高血糖状態におけるケトアシドーシスで陽性。また飢餓状態時にも陽性になる。
   ケトン体とはアセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸・アセトンの総称で、脂肪酸の分解産物である。糖尿病による糖利用障害や、飢餓状態で脂肪酸がエネルギーに用いられた際に、いわば「燃料」が「不完全燃焼」した廃棄物として血中・尿中に蓄積する。脂肪酸は肝臓でアセト酢酸を経てアセトンまたはβ-ヒドロキシ酪酸に分解され、最終的には組織で酸化を受け二酸化炭素と水に代謝される。しかし、一部は血中を介して尿に排泄される。

 したがって、健常人尿中にもごく微量(2.5mg/dL以下)のアセトンが排泄されるが、通常の試験紙法では検出感度以下のため検出されない。

 糖質の代謝が障害されると、生体ではエネルギー源を血中グルコースから、貯蔵されていた脂肪に頼るようになり、肝臓で脂肪分解に伴うアセトン体生成が亢進する。その結果ケトン体は、徐々に組織の処理能力の限界を超えて血中に蓄積し、ケト血症(Ketosis)といわれるアシドーシス状態をもたらす。尿中にもケトン体が排泄され、そのため尿は強い酸性を示すようになる。なお、ケトン体は揮発性なので新鮮尿を密栓して保存し、少なくとも3時間以内に検査する必要がある。

 なお、試験紙法での偽陽性反応はL-Dopa大量療法、フェニルケトン尿症、BSP負荷試験尿などの際にみられる。

【陽性を示す病態】
 糖質供給が不十分のとき(飢餓など)
 組織におけるブドウ糖の利用が障害されたとき(糖尿病など)
 糖尿病性ケトアシドーシスによる糖尿病性昏睡
 妊娠悪阻、嘔吐、下痢、脱水、過脂肪食、甲状腺中毒症、消化吸収障害、小児自家中毒、糖原病
関連項目 グルコース (GLU), ケトン体分画 〈静脈血〉, ケトン体分画 〈動脈血〉, アセトン 〈血清〉, アセトン 〈尿〉, 蛋白定量[尿検査], 糖定量[尿検査],
 

※チャート参照:透析管理料の対象項目です。
総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
チャート参照:緊急報告対象項目です(新生児に限る)。

※チャート参照:緊急報告対象項目です(新生児に限る)。

算定備考

実施料は、当該保険医療機関内で検査を行った場合のみ算定できます(尿一般検査26点、尿沈渣(フローサイトメトリー法24点、鏡検法27点))。

チャート 

実施料について2

緊急報告対象項目とその基準

容  器 
提出容器
 

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