WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00019 |
アルドラーゼ |
溶血不可
遠心
|
01 |
3~4日 冷蔵 |
UV法 | IU/L 2.7~5.9 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00019 |
アルドラーゼ |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
|
01 |
3~4日 冷蔵 |
UV法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
IU/L 2.7~5.9 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
検体
- 溶血検体でのご依頼は避けてください。
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
参考
- チャート参照:手術前管理料の対象項目です。
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/アルドラーゼ
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
宮原洋一: Med. Technol. 12, 157, 1984.
検査項目解説
臨床的意義
細胞の崩壊や壊死、代謝障害で高値となる解糖系酵素である。組織崩壊をリアルタイムで反映する一方、臓器特異性が低いため補助診断に用いられる。
アルドラーゼ(ALD)は、ヒトの生体内に広く分布する解糖系酵素である。
ALDは、Embden-Meyerhof経路に作用し、フルクトース1,6-2リン酸(FDP)を、D-グリセルアルデヒド3-リン酸(GAP)とジヒドロキシアセトンリン酸(DHAP)に可逆的に分解する。また、フルクトース1-リン酸(F1P)を、DHAPとD-グリセルアルデヒドに非可逆的に分解する反応を触媒する。
ALDは、α,β,γの3つのサブユニットにより構成される四量体であり、A,B,C3種類のアイソザイムが知られている。Aは心筋,骨格筋,脳などのエネルギー産生の高い臓器に多く含まれ、Bは肝臓,腎臓,小腸上皮などに多く含まれている。Cは中間的な性状を持ち、脳や脊髄などの中枢神経系に存在する。
ALDのアイソザイム検査はあまり行われておらず、UV法では主にA型の活性が測定される。
赤血球内には多量のALDが含まれているため、溶血検体では見かけ上高値となる。
【高値を示す疾患】
悪性リンパ腫,溶血性貧血,甲状腺機能低下症,ギラン・バレー症候群,筋ジストロフィー,急性心筋梗塞,多発性筋炎,急性肝炎,白血病,髄膜炎,うっ血性心不全,急性膵炎
【低値を示す疾患】
遺伝性果糖不耐症
関連疾患
B17.9.3:急性肝炎 → B15-B19:ウイルス性肝炎
C95.9.1:白血病 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
G03.9.5:髄膜炎 → G00-G09:中枢神経系の炎症性疾患
I50.0.1:うっ血性心不全 → I30-I52:その他の心疾患
K85.9.5:急性膵炎 → K80-K87:胆嚢・胆管・膵の疾患
C85.9.2:悪性リンパ腫 → C81-C96:リンパ組織・造血器腫瘍
D55-D59:溶血性貧血 → D55-D59:溶血性貧血
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
G61.0.1:ギラン・バレー症候群 → G60-G64:末梢神経系の疾患
G71.0.16:筋ジストロフィー → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
I21.9.5:急性心筋梗塞 → I20-I25:虚血性心疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
E74.1.2:遺伝性果糖不耐症 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.