WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04781 |
レムナント様リポ蛋白-コレステロール |
遠心
|
01 |
5日 冷蔵凍結不可 |
酵素法 | mg/dL 7.5 以下 |
174 D007 44 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04781 |
レムナント様リポ蛋白-コレステロール |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
5日 冷蔵凍結不可 |
酵素法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mg/dL 7.5 以下 |
174 D007 44 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
基準
- 基準値は、健常者における“平均値+1.96SD”に相当します。ただし、糖尿病、冠動脈疾患などの既往歴がある場合は、“5.2 mg/dL以上”をハイリスク域とします。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/レムナント様リポ蛋白コレステロール(RLP-C)
- 実施料:174
- 診療報酬区分:D007 44
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
3月に1回を限度として算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
滝野 豊, 他: 医学と薬学 56, 269, 2006.
検査項目解説
臨床的意義
カイロミクロンやVLDLが代謝分解される際の中間産物である。高値の場合、動脈硬化のリスクが高まることが知られている。
レムナント様リポ蛋白-コレステロール(RLP-コレステロール:RLP-C)は、超低比重リポ蛋白(VLDL)やカイロミクロンなどのリポ蛋白がリポ蛋白リパーゼによって分解され生じる中間代謝物である。
RLP-Cは、LDLなどと異なり、変性を受けなくともマクロファージに貪食される。貪食したマクロファージは最終的に泡沫細胞となり、脂肪斑が形成される。RLP-Cの増加は、動脈硬化巣の初期病変形成に促進的役割を果たすため、脳梗塞や心筋梗塞など動脈硬化性疾患において、危険因子のひとつに相当すると考えられている。特に家族性コレステロール高血症や糖尿病性高トリグリセライド血症に高レムナント血症が伴うと、高頻度に動脈硬化性病変が合併するといわれている。
RLP-Cは、血清トリグリセライド値と強い相関を示し、また、アポ蛋白B,C-Ⅱ,C-Ⅲ,Eとも正の相関を示し、特にアポEとの相関は強いとされている。
RLP-Cは食後に有意に上昇するため、基礎値をみるには採血を朝食前空腹時に行う。また、脂質代謝能力をみるため、脂肪食負荷テストを実施することがある。例えば、40 g/m2(体表面積)の生クリームを摂食させ、摂食前と2時間毎に12時間まで計7回採血し、RLP-C値の変動を見るプロトコールが提案されている。
【高値を示す疾患】
脂質異常症,糖尿病,脳梗塞,動脈硬化症
関連疾患
E14.91:糖尿病 → E10-E14:糖尿病
I63.9.4:脳梗塞 → I60-I69:脳血管疾患
I70.9.4:動脈硬化症 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.