WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
26225 |
25-OHビタミンD分画 [ビタミン]25-hydroxy vitamin D, fractionation3G066-0000-023-205 |
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL D2 12.1 以下 |
6~12日 |
項目 コード |
検査項目 |
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26225 |
25-OHビタミンD分画 [ビタミン]25-hydroxy vitamin D, fractionation3G066-0000-023-205 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
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ng/mL D2 12.1 以下 |
6~12日 |
備考
検体
- 分離剤入り容器で採血し、遠心後に分注をお願いします。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
ビタミンDの代謝産物でありVD2とVD3に分画し測定される検査である。骨形成に関与し、不足するとくる病や骨軟化症となる。
ビタミンD(VD)は、骨代謝を司る脂溶性ビタミンである。VDにはVD2とVD3がある。植物にはVD2が含まれるが、機能や生理学的活性にはほとんど差がなく、食事により両方が摂取される。また、ヒトを含め動物は日光による紫外線照射により皮膚でVD3を生合成する。
VDは、体内に入るとまず肝臓で側鎖の25位が水酸化され25-hydroxy-vitaminD(25-OHD)となり、続いて腎臓で1位または24位が水酸化されて1α,25-dihydroxy-vitaminD(1α,25(OH)2-D)や24,25-dihydroxy-vitaminD(24,25(OH)2-D)に代謝される。
VDは25-hydroxylaseにより体内で急速に代謝を受け25-OHDに変換されるが、それ自体は生理活性をほとんど持たない。VD自体は代謝や脂肪組織への移行などにより血中濃度が大きく変動するため、一般にはあまり測定されない。主にその代謝物が測定されるが、特に25-OHDはその状態を反映するので、VDの代わりに測定され、VD欠乏症などの栄養状態の指標として用いられる。
1α,25(OH)2-DはVD受容体との親和性が最も強く、生理学的活性も高いため、一般に活性型VDと呼ばれ、主に活性型VD投与による治療効果判定に用いられる。
通常VDは結合タンパク質と結合して血中を循環し、最終的には胆汁中に排泄される。このため、肝疾患などによる胆汁分泌低下や、25-hydroxylaseの活性低下により低値になることがある。また、VDは脂溶性のため、胆汁分泌不良では吸収障害のため低値となる。
VDの作用は血中のカルシウム濃度上昇にあり、VD不足により小児ではくる病、成人では骨軟化症を来すため、25-OHDの測定が不可欠とされている。なお、25-OHDは夏に高く冬に低いという季節変動が認められるが、日照時間の差が理由と考えられている。
【低値を示す疾患】
くる病,ビタミンD欠乏症,低カルシウム血症,骨粗鬆症,骨軟化症
備考
- チャート参照:ビタミンDの代謝経路
関連疾患
E55.0.1:くる病 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E55.9.2:ビタミンD欠乏症 → E50-E64:その他の栄養欠乏疾患
E83.5.8:低カルシウム血症 → E70-E90:代謝疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
M83.9.1:骨軟化症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.