WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00047 |
ナトリウム |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 | mEq/L 137~147 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00047 |
ナトリウム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mEq/L 137~147 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/ナトリウム及びクロール
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
大橋俊子, 他: 機器・試薬 11, 225, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質であり、主要な浸透圧調節物質である。
ナトリウム(Na)は、細胞外液中の陽イオンの主体をなす電解質である。通常、成人の生体内のNaの含有量は体重1 kg当たり、およそ55 mEqでその約40 %が骨に含まれている。
血清Na濃度の日内変動の幅はきわめて小さく、個人の生理的変動幅もきわめて小さい。一方、尿中Naの排泄量は摂取量にほぼ並行して変動する。しかし、腎外性Na喪失が増大すれば、排泄量が摂取量を大幅に下回ることで代償される。
腎臓は通常1~1.5 L/hまでの水分摂取に対して、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌抑制により体液浸透圧の低下を防ぐことができるが、体内水分量が増加すると、低ナトリウム血症がみられる場合がある。
血清浸透圧の低下を伴う真性低ナトリウム血症の場合では、3つの要因が考えられる。一つ目は、Naの摂取不足かNaの喪失が水の喪失を上回る場合(高度の発汗、腹水など)に生じる細胞外液量の減少を伴う低ナトリウム血症、二つ目は、体内Na量の増加を上回る水の貯留によるもので浮腫を伴い、細胞外液量の増加を伴う低ナトリウム血症、三つ目は、体内Naの増減はなく水の貯留によって起こり浮腫を認めない細胞外液量の変化しない低ナトリウム血症である。
高ナトリウム血症はNa過剰摂取、もしくは水の欠乏によって起こる他、視床下部の器質的な病変により浸透圧調節系が障害される本態性高ナトリウム血症も存在する。
浸透圧の恒常性はNaと水の代謝調節系により維持されている。血清の浸透圧は、Na、Kと血中尿素窒素、血糖値からおおよそ次式により概算される。
[血清浸透圧]
- 血清浸透圧
- =2(Na+K)+BUN/2.8+Glu/18
電解質の単位はmEq/L、GluとBUNはmg/dLである。
【高値を示す疾患】
下痢症,嘔吐症,中枢性尿崩症,腎性尿崩症
【低値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,脂質異常症,高蛋白血症,腎不全,腎障害
関連疾患
E23.2.6:中枢性尿崩症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
N25.1.1:腎性尿崩症 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
A09.9.4:下痢症 → A00-A09:腸管感染症
R11.15:嘔吐症 → R10-R19:消化器系・腹部の症状
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E78.5.3:脂質異常症 → E70-E90:代謝疾患
E88.0.11:高蛋白血症 → E70-E90:代謝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.