WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00048 |
カリウム |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 | mEq/L 3.5~5.0 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00048 |
カリウム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
電極法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mEq/L 3.5~5.0 |
包括11 D007 1 生Ⅰ |
1~2日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
検体
- 採血後、血液凝固を確認し、速やかに血清を遠心分離してください。
- チャート参照:生化学検査・免疫血清学検査などにおいて、多項目同時依頼の際の必要血清量は、[0.45 + (0.05 x 依頼項目数)]mLが目安となります。
- 赤血球K濃度は血清中より30~40倍高く、また、冷蔵保存では赤血球膜の能動輸送の低下により赤血球内から大量のKが遊出します。したがって、溶血や全血での冷蔵保存は高値となります。
基準
- 尿中カリウム基準値
0.9~3.0 g/day
診療報酬
- 保険名称:血液化学検査/カリウム
- 実施料:包括11
- 診療報酬区分:D007 1
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅰ)
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
大橋俊子, 他: 機器・試薬 11, 225, 1988.
検査項目解説
臨床的意義
異常高値の場合には心室細動から心停止を起こす。血球内に多く含まれるため溶血による見かけ上の高値に注意が必要である。
カリウム(K)は、ナトリウム(Na)と反対に細胞内液に多く存在する電解質である。Kは、主に神経や筋肉の機能に関わっており、Naともに電解質のバランス維持に重要な物質である。
Kは血中にも一定量存在し、その濃度は神経や筋肉の興奮性に関与している。特に心筋に大きな影響をおよぼすといわれており、異常高値の場合には、心室細動から心停止を起こすとされている。
血清K値は、血清と細胞内、血清と体外のKの移動で平衡状態が保たれている。下痢や嘔吐による喪失や、腎臓からの排泄促進によって、低カリウム血症を生じる。また、体内のKの約90 %は尿中に排出されるため、腎不全などによるK排泄障害や、細胞からの放出によって高カリウム血症を生じる。
血清K値は採血時に、手を強く閉じたり開いたりするクレンチングや、手を強く握りしめるハンドグリップを行うと、筋肉細胞内からKが逸脱し、K濃度が異常に上昇する。そのため、検査結果でKが高値を示す場合があり、注意が必要である。
また、Kは血球内に多く含まれるため、溶血による見かけ上の高値に注意が必要である。
【高値を示す疾患】
アジソン病,アシドーシス,腎不全,腎障害,無尿および乏尿<尿量減少>,外傷
【低値を示す疾患】
クッシング症候群,アルドステロン症,代謝性アルカローシス,周期性四肢麻痺,肝硬変症,ネフローゼ症候群,多尿
関連疾患
T14.9.1:外傷 → T08-T14:その他の損傷
E27.1.1:アジソン病 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E87.2.1:アシドーシス → E70-E90:代謝疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
R34:無尿および乏尿<尿量減少> → R30-R39:腎尿路系の症状
E87.3.5:代謝性アルカローシス → E70-E90:代謝疾患
G72.3.4:周期性四肢麻痺 → G70-G73:神経筋接合部・筋の疾患
K74.6.13:肝硬変症 → K70-K77:肝疾患
N04.9.3:ネフローゼ症候群 → N00-N08:糸球体疾患
R35.1:多尿 → R30-R39:腎尿路系の症状
E24.9.1:クッシング症候群 → E20-E35:その他の内分泌疾患
E26:アルドステロン症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.