WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00521 |
浸透圧 〈血清〉osmotic pressure3H045-0000-023-902 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
氷点降下法 | mOsm/kg・H2O 275~290 |
15 D005 3 血液 |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00521 |
浸透圧 〈血清〉osmotic pressure3H045-0000-023-902 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
氷点降下法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
mOsm/kg・H2O 275~290 |
15 D005 3 血液 |
2~3日 |
備考
項目
- チャート参照:緊急報告対象項目とその基準
報告
- 報告書では文字数の都合でmOsm/kgと表記しています。
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/血液浸透圧
- 実施料:15
- 診療報酬区分:D005 3
- 判断料区分:血液学的検査
チャート
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
長浜大輔: 検査と技術 14, 961, 1986.
検査項目解説
臨床的意義
脱水や昏睡状態時に必須の体液恒常性の指標であり、水分摂取や尿濃縮能を反映する。尿量、発汗量により調節される。
生体の体液濃度や量などの恒常性は、血清浸透圧により厳密にコントロールされている。
血清浸透圧はナトリウム(Na)やカリウム(K)などの電解質や、グルコース(Glu)、尿素窒素(UN)などの濃度により構成されており、次式により概算される。
[血清浸透圧]
- 血清浸透圧
- =2(Na+K)+BUN/2.8+Glu/18
(電解質の単位はmEq/L,GluとUNはmg/dL)
上式があてはまらない例として、著しい高血糖や脂質異常症、高ガンマグロブリン血症などがある。
また、他にアルブミン濃度により決定されている膠質浸透圧があるが、浸透圧全体に占める割合は小さい。
浸透圧は、第一義的には口渇による水分摂取と抗利尿ホルモン(ADH)を介した尿量により調節される。水分摂取量が少ないと、体液量の減少により浸透圧が上昇することでADHの分泌が亢進する。これにより尿細管の水分再吸収が促進され、尿は少量となり濃縮されて尿浸透圧は上昇、血清浸透圧は低下する。このように浸透圧は体液の濃縮・希釈の動態に密接な関係があるため、血中Naの異常やADH分泌異常、腎臓における尿の希釈や濃縮能異常の原因究明に用いられる。
本検査は、浸透圧をモル凝固点降下の原理で測定するものである。
【高値を示す疾患】
- [血中]
- 下痢症,糖尿病性昏睡,高尿酸血症,高ナトリウム血症,高窒素血症
- [尿中]
- 腎不全,腎障害
【低値を示す疾患】
- [血中]
- 甲状腺機能低下症,低ナトリウム血症
関連疾患
A09.9.4:下痢症 → A00-A09:腸管感染症
E14.0.2:糖尿病性昏睡 → E10-E14:糖尿病
E79.0.2:高尿酸血症 → E70-E90:代謝疾患
E87.0.1:高ナトリウム血症 → E70-E90:代謝疾患
R79.8.8:高窒素血症 → R70-R79:白血球異常
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E87.1.9:低ナトリウム血症 → E70-E90:代謝疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.