WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04161 |
バンコマイシンvancomycin3M530-0000-023-062 |
遠心
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03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) | μg/mL 10~15 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04161 |
バンコマイシンvancomycin3M530-0000-023-062 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 冷蔵 |
LA(ラテックス凝集比濁法) |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
μg/mL 10~15 |
管理料[470] B001 2イ |
2~3日 |
備考
算定
- チャート参照:特定薬剤治療管理料
参考
- 主な商品名:塩酸バンコマイシン
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
診療報酬
- 保険名称:特定疾患治療管理料/特定薬剤治療管理料1
- 実施料:管理料[470]
- 診療報酬区分:B001 2イ
チャート
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
伊賀立二,他: 薬剤師・薬学生のための実践TDMマニュアル, じほう, 東京, 2004.
検査項目解説
臨床的意義
MRSAに有効なグリコペプチド系抗生物質である。腎機能障害患者で排泄率が低下するため血中濃度測定が有用である。
1.作用
バンコマイシンは、細菌の細胞壁合成阻害により効果を発揮し、細菌の細胞膜透過性とRNA合成を変化させる殺菌的な抗菌剤である。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に優れた抗菌力を持ち、グラム陰性菌にはほとんど抗菌力を示さない。経口投与ではほとんど吸収されず、高い消化管濃度が得られる。
健康成人に1回0.5または1 g点滴静注後の累積尿中排泄率は、投与後24時間までに85 %、72時間までに90 %以上であるが、腎機能障害患者において排泄率の低下がみられるので、血中濃度をみながら投与量ならびに投与間隔の適切な調節が必要である。
2.禁忌
バンコマイシン、または本剤の成分によるショックの既往歴のある患者には投与しない。
3.採血時期
投与前30分以内(トラフ)。
【主に用いられる疾患】
コアグラーゼ陰性ぶどう球菌敗血症,発熱性好中球減少症,ペニシリン耐性肺炎球菌感染症,MRSA感染症
【副作用】
無顆粒球症,肝障害,薬剤性過敏症症候群,急性腎不全,ショック
関連疾患
A41.1.3:コアグラーゼ陰性ぶどう球菌敗血症 → A30-A49:細菌性疾患
D70.14:発熱性好中球減少症 → D70-D77:その他の血液疾患
U82.0.1:ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 → U82-U85:抗菌薬耐性疾患
U82.1.6:MRSA感染症 → U82-U85:抗菌薬耐性疾患
D70.17:無顆粒球症 → D70-D77:その他の血液疾患
K76.9.4:肝障害 → K70-K77:肝疾患
L27.0.9:薬剤性過敏症症候群 → L20-L30:皮膚炎・湿疹
N17.9.1:急性腎不全 → N17-N19:腎不全
R57.9.1:ショック → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.