WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。

項目
コード
検査項目 採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法 有効治療濃度
採血時期
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要日数

12479

L-ドーパL-dopa

3L555-0000-022-205

血液
5

冷遠

EDTA血漿
2

14

02

 

 

LC-MS/MS

ng/mL

投与直前(トラフ)

3~5日

項目
コード
検査項目

12479

L-ドーパL-dopa

3L555-0000-022-205

採取量(mL)

遠心

提出量(mL)
容器 安定性
保存
方法
検査方法
血液
5

冷遠

EDTA血漿
2

14

02

 

 

LC-MS/MS
基準値
(単位)
実施料
診療報酬区分
判断料区分
所要
日数

ng/mL

投与直前(トラフ)

3~5日

備考

検体

  • 血清は検査不可。
  • 検体採取後、3日を越える場合は、-70℃以下で保存してください。

参考

  • 主な商品名:ドパストン、ドパゾール

「薬毒物検査」分野共通の特記事項

  • [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。

容器

容器番号14:内分泌学用容器

  • 採取量: 5.5mL
  • 添加剤: EDTA-2Na
  • 保管方法:常温
  • 有効期間:容器および箱表示
  • 主な検査項目: レニン,
    サイクリックAMP,
    遺伝子検査

容器番号02:汎用容器

  • 容量: 4mL・10mL
  • 添加剤: -
  • 保管方法:常温
  • 主な検査項目: 血清,血漿提出用

参考文献

Martins, HF. et al.: Quimica Nova 36, (1), 171, 2013.

検査項目解説

臨床的意義

脳内でドーパミンに転換され、パーキンソン病の症状を改善する薬剤である。血中濃度測定で過剰投与を防止する。

1.作用
 L-ドーパは、パーキンソン病の病態生理に重要な関連性を持つといわれるドーパミンの前駆物質である。L-ドーパは、血液脳関門(BBB)を通過し脳内に取り込まれ、ドーパミンデカルボキシラーゼによりドーパミンに転換されて生理作用を発揮する。

 パーキンソン病は、筋強直、寡動、振戦で特徴づけられ、錐体外路系(黒質、淡蒼球)が障害される疾患である。本症の治療には不足している脳内の神経伝達物質ドーパミンの前駆体が投与される。しかし、血中半減期が短く、過剰投与による各種副作用やon-off現象(投与間歇期にみられる症状の再出現)が知られており、血中濃度測定はこの対策に有用である。

 本剤をパーキンソン病の患者に0.5~1 g経口投与した場合のL-ドーパ血中濃度は、0.5~3時間でピーク、約6時間後にはほとんど消失するといわれ、一方、ドーパミン濃度は投与2~4時間後にピークに達する。

2.禁忌
 本剤に対し過敏症の患者、MAO阻害剤投与中の患者、閉塞隅角緑内障の患者には投与しない。

3.採血時期
 経口:次回投与直前(トラフ)。

【主に用いられる疾患】

パーキンソン症候群

【副作用】

悪性症候群悪心および嘔吐不随意運動症錯乱発作食欲不振

関連疾患

G20.1:パーキンソン症候群 G20-G26:錐体外路障害・異常運動
G21.0.1:悪性症候群 G20-G26:錐体外路障害・異常運動
R11:悪心および嘔吐 R10-R19:消化器系・腹部の症状
R25.8.6:不随意運動症 R25-R29:神経系・筋骨格系の症状
R41.0.3:錯乱発作 R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R63.0.1:食欲不振 R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.

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