WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 有効治療濃度 採血時期 |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
04607 |
エスタゾラム |
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS | ng/mL |
4~6日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
04607 |
エスタゾラム |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
03 ↓
02 |
4週 凍 |
LC-MS/MS |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL |
4~6日 |
備考
参考
- 主な商品名:ユーロジン、エスタゾラム
「薬毒物検査」分野共通の特記事項
- [ご注意]血中薬物検査をご依頼の際は、分離剤入り採血管は使用しないでください(測定値が分離剤の影響を受ける場合があります)。
容器
容器番号03:汎用容器(分離剤なし)
- 容量: 5.5mL・9mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 血中薬物濃度
(血清の場合)
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
検査項目解説
臨床的意義
不眠症の治療や、麻酔前投薬に用いられるベンゾジアゼピン系催眠剤・抗不安剤である。リトナビルとの併用で血中濃度が上昇する。肝障害や腎障害では排泄が遅延する恐れがある。
1.作用
エスタゾラム(C16H11ClN4)は、ベンゾジアゼピン系の催眠剤・抗不安剤である。不眠症の治療や麻酔前投薬に広く用いられ、他のベンゾジアゼピン系の薬剤であるジアゼパム、ニトラゼパムとほぼ同様の薬理学的スペクトルを持つ。睡眠誘起作用は速やか、かつ安定で途中覚醒の場合もその持続時間は短いとされる。
薬理作用は、大脳辺縁部系および視床下部における情動機構と視床下部-脳幹覚醒維持機構を抑制することで、静穏、睡眠誘起、睡眠増強、抗けいれん、筋弛緩作用を発現する。
健康成人への単回4 mg経口投与では、約5時間後に血中濃度がピークに達し、半減期は24時間であったという。
HIVのプロテアーゼ阻害剤リトナビルとの併用でエスタゾラムの血中濃度が上昇する。これは薬物代謝酵素であるCYP3A4に対する競合的阻害作用によるものと考えられている。
血中濃度と薬理作用の発現は必ずしも並行せず、個人差や連用状況により異なるため、基準値は設定されていない。患者のコンプライアンス(きちんと内服しているか)の判定や、薬物中毒時の原因薬推定などを目的に血中濃度が測定される場合が多い。
2.禁忌
重症筋無力症の患者やリトナビルを投与中の患者には投与しない。
【主に用いられる疾患】
睡眠障害
【副作用】
無顆粒球症,錯乱発作,めまい,頭痛
関連疾患
G47.9.1:睡眠障害 → G40-G47:挿間性・発作性疾患
D70.17:無顆粒球症 → D70-D77:その他の血液疾患
R41.0.3:錯乱発作 → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R42.1:めまい → R40-R46:認識・知覚・情緒状態・行動の症状
R51.16:頭痛 → R50-R69:全身症状・徴候
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.