WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30304 |
オステオカルシン |
溶血不可
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
FEIA | ng/mL 8.3~32.7 |
包括157 D008 26 生Ⅱ |
2~5日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
30304 |
オステオカルシン |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
溶血不可
遠心
|
01 ↓
02 |
4週 凍 |
FEIA |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 8.3~32.7 |
包括157 D008 26 生Ⅱ |
2~5日 |
備考
項目
- [骨形成マーカー]BGP、BAP、total P1NP。
[骨吸収マーカー]NTX、TRACP-5b、DPD。
検体
- 溶血検体でのご依頼は避けてください。
- EDTA血漿も検査可。
診療報酬
- 保険名称:内分泌学的検査/オステオカルシン(OC)
- 実施料:包括157
- 診療報酬区分:D008 26
- 判断料区分:生化学的検査(Ⅱ)
「NTX」、「オステオカルシン」または「DPD」を併せて実施した場合は、いずれか1つのみ算定できます。
続発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定および原発性または続発性の副甲状腺機能亢進症による副甲状腺(上皮小体)腺腫過形成手術後の治療効果判定に際して実施した場合のみ算定できます。
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
戸来 孝, 他: 日本臨床検査自動化学会会誌 40, (1), 52, 2015.
検査項目解説
臨床的意義
骨芽細胞により合成されるタンパク質である。骨疾患において骨の代謝回転状態を把握する指標となる。
オステオカルシンは、別名BGP(bone gla protein:Glaはγ-カルボキシグルタミン酸の意)ともいわれる、49個のアミノ酸からなるタンパク質である。
骨芽細胞により合成され、骨の非コラーゲン部位の10~20 %を占める。一部Gla化したものが骨基質中に蓄積されて骨形成に関わるが、血中にも放出される。
骨は常に骨形成を繰り返しているがBGPは骨芽細胞以外では産生されないため、本検査は、代謝性骨疾患において骨代謝回転状態を把握するために有用な骨形成マーカーである。
BGPは、活性型ビタミンDである1,25(OH)2D3や甲状腺ホルモンの投与により刺激され上昇し、腎不全では排泄不良により著しい高値を示す。
【高値を示す疾患】
甲状腺機能亢進症,原発性副甲状腺機能亢進症,骨粗鬆症(高回転型),腎不全,腎障害,骨折
【低値を示す疾患】
甲状腺機能低下症,副甲状腺機能低下症
関連疾患
T14.2.14:骨折 → T08-T14:その他の損傷
E05.9.5:甲状腺機能亢進症 → E00-E07:甲状腺疾患
E21.0.1:原発性副甲状腺機能亢進症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
M81.9.1:骨粗鬆症 → M80-M85:骨の密度・構造の疾患
N19.3:腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
E03.9.4:甲状腺機能低下症 → E00-E07:甲状腺疾患
E20.9.1:副甲状腺機能低下症 → E20-E35:その他の内分泌疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.