WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 10 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00969 |
ドーパミン・総dopamine4E050-0000-022-204 |
冷遠
|
14 ↓ 02 |
凍 |
HPLC | ng/mL 0.5~6.2 |
6~11日 |
項目 コード |
検査項目 |
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00969 |
ドーパミン・総dopamine4E050-0000-022-204 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
冷遠
|
14 ↓ 02 |
凍 |
HPLC |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
ng/mL 0.5~6.2 |
6~11日 |
備考
検体
- 必ず血漿分離の上、ご提出ください。
容器
容器番号14:内分泌学用容器
- 採取量: 5.5mL
- 添加剤: EDTA-2Na
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: レニン,
サイクリックAMP,
遺伝子検査
容器番号02:汎用容器
- 容量: 4mL・10mL
- 添加剤: -
- 保管方法:常温
- 主な検査項目: 血清,血漿提出用
参考文献
Hansson, C. et al.: J. Chromatogr. 162, 7, 1979.
検査項目解説
臨床的意義
ノルアドレナリンの前駆物質である。通常は遊離型のみが測定されるが、本項目は抱合型も含む総ドーパミンを定量する。
カテコールアミンは、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンの総称であり、副腎髄質と交感神経系で産生・放出される。
ドーパミンは、ドーパミン-β-ハイドロキシレース(DBH)によりノルアドレナリンに転換されるが、それ自体も中枢神経系や消化器系に特有な作用を持つ。さらに、ノルアドレナリンは、副腎髄質でアドレナリンに転換される。すなわち、ドーパミンはアドレナリンとノルアドレナリンの前駆物質である。
通常ドーパミンは、血中では90 %以上が不活性の抱合体として存在している。本検査は抱合型を含む総ドーパミンを測定している。血中のドーパミンは交感神経末端からの放出に由来し、交感神経機能の指標として用いられる。また、交感神経節や副腎髄質に由来する褐色細胞腫、神経芽細胞腫でドーパミンの上昇がみられる。ただし、採血をはじめとするストレス、運動、体位、血糖値などの影響を受けやすい上、神経終末でre-uptakeされてしまうため、結果の解釈には注意が必要であり、血中半減期の長いDBHや、蓄尿による代謝物(バニリルマンデル酸:VMAなど)測定の方が正確に病態を反映する場合がある。
家族性自律神経失調症の一因として、ドーパミンからノルアドレナリン、アドレナリンへの代謝障害が考えられており、カテコールアミン分画の測定が行われる。
パーキンソン病では脳内ドーパミンが不足する。L-DOPAを投与すると脳内でドーパ脱炭酸酵素によりドーパミンに転換・補充され症状の改善がみられる。
【高値を示す疾患】
神経芽腫,褐色細胞腫,慢性腎不全,腎障害
【低値を示す疾患】
パーキンソン症候群,シャイ・ドレーガー症候群,起立性低血圧症
備考
- チャート参照:カテコールアミンの代謝経路
関連疾患
N18.9.3:慢性腎不全 → N17-N19:腎不全
N28.9.5:腎障害 → N25-N29:その他の腎・尿管の疾患
C74.9.2:神経芽腫 → C73-C75:甲状腺・内分泌腺腫瘍
D35.0.2:褐色細胞腫 → D10-D36:良性腫瘍
G90.3.1:シャイ・ドレーガー症候群 → G90-G99:その他の神経系疾患
I95.1.2:起立性低血圧症 → I95-I99:その他の循環器系疾患
G20.1:パーキンソン症候群 → G20-G26:錐体外路障害・異常運動
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.