WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 11 月 1 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13010 |
抗核抗体 |
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FAT | 倍 40 未満 |
99 D014 5 免疫 |
2~4日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
13010 |
抗核抗体 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
遠心
|
01 |
4週 冷蔵 |
FAT |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
倍 40 未満 |
99 D014 5 免疫 |
2~4日 |
備考
参考
- 総合検査依頼書のマークチェックで依頼可能な項目です。
診療報酬
- 保険名称:自己抗体検査/抗核抗体(蛍光抗体法)半定量
- 実施料:99
- 診療報酬区分:D014 5
- 判断料区分:免疫学的検査
容器
容器番号01:汎用容器(分離剤入り)
- 容量: 6mL・8.5mL
- 添加剤: 凝固促進剤
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: -
参考文献
林 伸英, 他: 臨床病理 64, (2), 142, 2016.
検査項目解説
臨床的意義
細胞の核内に含まれる抗原性物質に対する抗体群を検出する検査である。それぞれの抗核抗体の存在を調べるスクリーニング検査として用いられる。
抗核抗体(ANA)とは、真核細胞の核内に含まれる抗原性物質に対する抗体の総称である。
現在20種類以上の抗体が同定されているが、いくつかは自己免疫性疾患の病態判定などに意義が認められている。
本検査は、一般に蛍光抗体法(FAT)により測定される。Hep-2細胞などのヒト培養細胞の核材をスライドグラス上に固定し、被検血清をのせて反応させ、さらに蛍光物質であるFITCなどで標識された抗ヒト免疫グロブリン(第2抗体)を反応させ、陽性の場合にみられる特異的な蛍光パターンにより染色型を判定する。
染色型とは患者が持つ抗体と反応した核抗原が、核内にどのように分布しているかによって描かれる紋様であり、これにより陽性になった抗体の対応抗原を推定することができる。
次に代表的な染色型と推定される抗体、疾患の関連を示す。
[Homogeneous型(均質型)]
- 抗ヒストン抗体、抗ds DNA抗体(全身性エリテマトーデス、薬剤誘発性ループス)
- 抗U1-RNP抗体、抗Sm抗体、抗SS-A抗体、抗SS-B抗体など(混合性結合組織病、全身性強皮症、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群)
- 抗セントロメア抗体(強皮症、レイノー現象)
- 抗Sp100抗体(原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性筋炎)
- 抗U3-RNP抗体、抗RNAポリメラーゼⅠ抗体など(全身性強皮症、レイノー現象、シェーグレン症候群)
- 抗gp210抗体(自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変)
- 抗CENP-F抗体(自己免疫性肝炎)
- 抗DNA抗体(全身性エリテマトーデス)
- 抗Jo-1抗体、抗ARS抗体、抗SRP抗体、抗平滑筋抗体など(全身性エリテマトーデス、レイノー現象、原発性胆汁性肝硬変)
- 抗Cep250抗体、抗NuMA抗体など(シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス)
【高値を示す疾患】
全身性エリテマトーデス,全身性強皮症,シェーグレン症候群,混合性結合組織病,レイノー症候群,関節リウマチ,多発性筋炎,皮膚筋炎
備考
- チャート参照:膠原病にみられる特徴的な検査所見
関連疾患
I73.0.2:レイノー症候群 → I70-I79:動脈・細動脈・毛細血管の疾患
M06.9.2:関節リウマチ → M05-M14:炎症性多発性関節疾患
M33.2.1:多発性筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M33.9.1:皮膚筋炎 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M32.9.3:全身性エリテマトーデス → M30-M36:全身性結合組織疾患
M34.0.1:全身性強皮症 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M35.0.1:シェーグレン症候群 → M30-M36:全身性結合組織疾患
M35.1.3:混合性結合組織病 → M30-M36:全身性結合組織疾患
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.