WEB総合検査案内 掲載内容は、2024 年 12 月 2 日時点の情報です。
項目 コード |
検査項目 | 採取量(mL)
遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 | 基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要日数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
00502 |
赤血球数 |
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 | ×104/μL M 430~570 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
項目 コード |
検査項目 |
---|---|
00502 |
赤血球数 |
採取量(mL) 遠心 提出量(mL) |
容器 | 安定性 保存 方法 |
検査方法 |
---|---|---|---|
|
13 |
冷蔵凍結不可 |
電気抵抗検出法 |
基準値 (単位) |
実施料 診療報酬区分 判断料区分 |
所要 日数 |
---|---|---|
×104/μL M 430~570 |
21 D005 5 血液 |
1~2日 |
備考
診療報酬
- 保険名称:血液形態・機能検査/末梢血液一般検査
- 実施料:21
- 診療報酬区分:D005 5
- 判断料区分:血液学的検査
実施料は、「末梢血液一般検査」として一連の算定となります。
容器
容器番号13:血液学容器
- 採取量: 2mL・3mL・4mL
- 添加剤: EDTA-2K
- 保管方法:常温
- 有効期間:容器および箱表示
- 主な検査項目: 末梢血液一般検査,
血液像,
血液型,
直接クームス試験,
遺伝子検査
参考文献
巽 典之, 他: 日臨検自動化会誌 12, 102, 1987.
検査項目解説
臨床的意義
貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査である。
平均赤血球容積(MCV)、平均赤血球血色素量(MCH)、平均赤血球血色素濃度(MCHC)および赤血球数(RBC)は、貧血や多血症の診断に用いられる検査である。Hb(ヘモグロビン)、Ht(ヘマトクリット)の検査値をもとに、赤血球数で割り算することで、赤血球1個当たりの平均容積(MCV)、平均血色素量(MCH)などの赤血球恒数を算出し、貧血の病態が分類される。
[計算法]
- MCV
- =Ht(%)×10/RBC(106/μL)
- MCH
- =Hb(g/dL)×10/RBC(106/μL)
- MCHC
- =Hb(g/dL)×100/Ht(%)
MCVが基準値より小さく、MCH、MCHCが基準値より低い場合では、鉄欠乏性貧血が疑われる。MCVが基準値より大きく、MCH、MCHCが基準値より高い場合では、巨赤芽球性貧血が疑われる。また、MCV、MCH、MCHCが基準値の範囲内であれば、薬物投与などの影響による再生不良性貧血や、溶血性貧血が疑われる。薬剤による溶血は、免疫複合型、ペリニシリン型、自己免疫型に分類できる。再生不良性貧血を来す薬剤としては、抗菌薬、鎮静剤、化学薬品などが知られている。
赤血球数(RBC)は、性別、年齢、採血部位、測定法などで差異がみられる。一般に男性は女性よりも高く、特に生殖年齢に達する女性では月経のため、男性よりも低くなる。加齢変化では、新生児において、約550万/μL程度の値を示し、その後徐々に減少して幼児期には成人並みの値となる。高齢者ではさらに低値となり、70歳以降は男女とも平均410万/μL程度の報告があるが、個人差も大きい。採血部位差では耳垂など末梢血で10 %高くなることがある。動静脈間の差はあまり問題とならない。
通常は静脈血を用い、自動血球計数装置で測定される。採血時に抗凝固剤EDTAとの混和が不十分であると、検体が凝固してしまうばかりでなく、測定不能や著しく低い値をもたらすため、十分な転倒混和が必要である。
国際的には1 L当たりの数で表現される傾向にあり、例えば427万/μLは4.27×1012/Lと表記されることもある。
なお、高度の貧血があると、赤血球は重力に従って下方へ沈殿するため、採血後にシリンジから試験管に分注する順番でRBC,Hbなどの値に差が生じる場合がある。
【高値を示す疾患】
多血症,脱水症
【低値を示す疾患】
貧血
関連疾患
D75.1.7:多血症 → D70-D77:その他の血液疾患
E86.7:脱水症 → E70-E90:代謝疾患
D64.9.5:貧血 → D60-D64:その他の貧血
※ ICD10第2階層コードでグルーピングした検査項目の一覧ページを表示します.